第27節 -愛の形-

 夢。遠い過去の記憶。

 誰かが呼ぶ声が聞こえる。

 とても懐かしい声だ。


 リナリア公国がまだこの世界に存在していた頃。そして自身がまだ公国の自宅で過ごしていた頃の記憶だ。

 朝日が昇り、自室の部屋の窓からは溢れんばかりの太陽の光が差し込む。

 窓を開け放てば木々のさざめきが聞こえ、清々しい風に乗って海の香りが流れてくる。

 当たり前の平和、当たり前の景色、当たり前の日常。

 その中にあって自身にとっての当たり前の務めを果たす日々。


 偉大なる信仰者への道を歩むために学問に励み、貴族として恥がないようにと教育を施され、来る日も来る日も清廉で完璧な聖女を演じる毎日。


 足りない、足りない、とても足りない。

 このような有り様では両親や公国の民が思い描く偉大なる信仰者、つまりは次期当主として立つ者など務まらない。

 それは両親に咎められたわけでも民から言われたわけでもない。むしろ、周囲からは奇跡の子、理想の聖職者などと憧憬の念を込められ見られていた。

 力量が伴わないと考えていたのは、ただ己の内に湧き上がる卑屈な執念というものであっただけだ。

 自身の心がただそう思い、ただ自身を苛んでいるというだけに過ぎない感情。しかし、ロザリアはその考えを自分の中で改めようとはしなかった。背負い込むことが責務であり、自身に課せられた使命であると信じていた。

 ロザリアは誰に言われるわけでもない重圧と息苦しさを感じる日々の中で己の出来る最善を尽くしていた。

 同時に、他者の記憶を読み取り、求める言葉を伝え続けるという退屈な日々に飽き飽きもしていた。


 そんなある日、自身の母親がこんなことを言った。


『ねぇ?ロザリー。貴女は公国の信仰を司る者として十分過ぎるほどの務めを果たしているわ。どうして自分自身を追い込んでまで理想を追求しようとするのかしら?』


 答えは簡単だ。自分は敬愛する両親の期待に背きたくないだけである。


『ロザリー、少しお休みなさい。家柄と責務も重要なことは事実よ。でも、貴女はまだ年端もいかない女の子でもあるの。』

 貴女は生き急いでいる。それが母親の内心に満ちる感情であった。

 ロザリアは的確に他者の心を読み、その想いを汲んで言葉を返す。

『はい、お母様。それでは少しだけ、少しだけお休みを頂きます。今日1日だけ。』

『そうね、今日1日だけゆっくりと……』


 嘘だ。

 母親の内心に沸き立つ別の感情にももちろん気付いている。

 公国で絶対的に信仰を司る家系の子息にあって、間違いなど許されない。街中で自らの気の赴くままに遊びに興じられる子供達とは違う。

 母親はロザリアに家系を継ぐ立派な聖職者になって欲しいと強く願う傍ら、1人の女の子として幸福に生きて欲しいと思っていることにも当然気付いていた。

 双方の感情を天秤にかけた結果、優先されるべきことは〈家系と地位の維持〉に行き着くことは明白ではあるのだが。


 今、この場で本当の意味で母親が望む言葉は“1日だけ休む”などという優等生の回答ではない。

 自由に遊びに行きたいだの、勉学をさぼりたいだのという、子供らしい言葉であったはずだ。

 そう言えば、あれこれ言いながらも希望に沿うようにそっと見逃してくれたに違いないだろうということも分かる。

 だが、優先させるべきは〈表面上で望まれた答え〉だ。

 本心を語ることに意味などあるものか。


 あぁ、優しいお母様。貴女は私にとってたった1人の理解者でありました。


『ロザリア、立派になりなさい。』


 嘘だ。その言葉が示す意味は立派に成長して家を継ぐに足る権威と実力を身に付けろという意味ではない。

 1人の人間として誇れる生き方をしなさいという意味だ。


 不可視の薔薇とはよく言ったものだ。

 親子同士であるのに、いつまで経っても互いに本心を言い合おうとしないのは定めであったのか。

 結局、死に別れる時までこの関係が変わることはなかった。

 公国が滅びの道を辿り、両親は生き延びたと聞いたが再会は叶わなかった。


 遠い日に見た母親の心の記録。自身に寄せる想い、向けた感情。そのどれもが優しく愛おしく、慈愛に満ちていた。

 千年経ってもこの記憶が色褪せることはなかった


 そうして私は彼女を生み出した。




 それは西暦2031年12月末のこと。

 中央ヨーロッパの一国、ハンガリーのリュスケで再会した旧友に言われた一言がきっかけである。


『君が連れているあのつまらない人形たちにもよろしく伝えておいてくれ給え。』


 今でも時折思い出す言葉。あれは彼女なりの思いやりの言葉であったのだろうか。

 心を込めずに生み出したものに価値を見出さない彼女らしいけちの付け方だ。

 私が本心から欲していたものではないと、あの時点で見抜かれていた。


 そうして私は彼女を生み出した。



 アシスタシア・イントゥルーザ。

 私自身にとっての理想。女性美の極致。私がこの世界で唯一心を許し合うことのできる存在。

 与えられる知識の全てを与えた。必要なものを全て与えた。私の愛の全てを注いだ。

 なぜなら、彼女は私が理想に抱いたあの人の面影そのものだからだ。

 唯一与えなかったもの。それは“私の母親の記憶”である。


 彼女は人形だ。作られた身体に作られた魂。植え付けたのは空白の自我。

 それでも、私にとって彼女という存在は特別そのものである。




 深い深い眠りの底。

 幼い日の記憶から千年の道を辿った末に、意識は現実へと引き戻されていく。

 あぁ、声が聞こえる。懐かしい声が。

 もう二度と私の名を呼ぶことのない彼女の若き日の声が聞こえる。


『ロザリア、ロザリア、起きなさい。もう朝よ。』


 優しさと慈愛に満ちた声。私に幸福を与えてくれたかけがえのない音の波。

 それは遠くかすれて、遠く離れて、遠く、遠く……記憶の海の底に沈むように、遥か彼方へ。



「ロザリア様、ロザリア様。まだ寝呆けていらっしゃるのですか?」


 目を開くと思わず目を細める程の眩い光が差し込んできた。

「お母…」そう言いかけて踏みとどまる。

「やはり寝呆けていらっしゃるのですね。昨晩は調子が優れないと早々にお休みになったので心配しましたが。今日のお加減はいかがですか?」

「アシスタシア。随分と早起きですのね?まだ……」

「もう7時です。急いで支度なさってください。」

「あと5分ほど、どうか。」

 ロザリアは微睡みから抜け出せぬ青い瞳を虚ろに開き、長く金色の輝く髪をベッドに乱れさせたまま、穏やかな笑みを湛えて言う。

 対するアシスタシアは諦めに近い表情をして言った。

「そのようなあられもないお姿。とても誰かにお見せすることは出来ません。嘆かわしきかな。偉大なるパトリアルクスが何という……さぁ、繰り返しますが早々に支度をなさってください。」

 諦めと呆れが同居しているが、いつもと変わらぬ無表情。

 そんな彼女の姿を愛おしく見つめながらロザリアは言う。

「安心なさい。貴女にしか見せませんよ?」


 いつもであれば、このような戯言は受け流し、アシスタシアは振り向きもせずに朝食の用意にとりかかるだろう。

 しかし、この日は様子が違った。

 アシスタシアはロザリアの横たわるベッドへより近付くと、その美しい顔を息遣いが感じられるほどにぐっと近づけ、右手の人差し指と中指でロザリアの頬を優しく撫でた。

 驚くロザリアを他所にアシスタシアは言う。

「まったく、どうしようもないお方です。ロザリア様、何か心に重石となる秘め事があるならば私には遠慮なくおっしゃってください。私にしかこのようなお姿を見せることがないとおっしゃるのであれば、私の前で本心を語らぬ不可視の薔薇である必要もないはずです。昨日より思っておりましたが、今の貴女様は己の御心に正直であることの方がよほど必要です。」


 ロザリアは静かに目を閉じ、何も言わずにアシスタシアの身体を抱き締めた。

 アシスタシアも抵抗することなく無言で為すがままとなる。力強く抱き締めたロザリアはしばらく無言を貫いていたが、堰を切ったように震える声で言った。

「それでは、ほんの少しで構いません。あと5分の間だけ、このようにさせてくださいまし。」


 ロザリアの目から溢れる温かい涙がアシスタシアの頬に伝わる。

 ようやく彼女の本心を聞くことが出来たアシスタシアは短く返事をする。

「どうぞ、お気の済むまで。」


 無表情ではあるが、満足いく答えを得た充足感に満たされながら。


                 * * *


 フロリアンはカーテンを開けて窓の向こうへ視線を送る。

 久しぶりに部屋に流れ込む太陽の温かい日差しを体に浴び、気持ちを新たに今日という1日が始まったことを実感する。


 アンジェリカの計略による〈発覚〉までのタイムリミットは今日限り。為すべきことが遅れれば、取り返しのつかない惨事が明日引き起こされる。

 何としても最悪の結末は阻止しなければならない。行動に対する意識にも力が入るというものだ。


 時刻は午前7時。ロザリア達との待ち合わせまではちょうど1時間ある。

 ヘルメスを取り出し、現在の全教会に対する情報伝達状況に目を向ける。

「65パーセントといったところか。」

 ロザリアの放っている人形たちがうまく活動してくれているらしい。昨夕の35パーセントという数値からかなり目標値まで近付いていた。

 状況を確認するとすぐに街中に配置されたロザリアの人形たちの視点映像を呼び出す。

 プリンツィパルマルクトでは、まだ人の流れもまばらではあるものの、昨日と同じように大規模なデモ行進が行われる気配が立ち込めているのは間違いない。

 物々しい警備体制も相変わらずであるし、何より既に拡声器を使用してシュプレヒコールを行う一行と警官隊が張り合う様子が見て取れるからだ。


 映像メディアに目を移せば、今のところ昨日起きた映像を繰り返し流すことに終始し、不安を煽る呼びかけを行うことで視聴率稼ぎに興じているようである。

 ソーシャルネットワークサイトでは今日もデモが繰り返されるのか、それとも意味のない行為だと参加者が減るのかについて議論が割れている。

 メジャーではない投稿サイトでは既にネオナチが事件に関与しているのではないかという情報がまことしやかにささやかれているが、今のところその情報が表立って取り上げられている様子は見受けられない。

 ただの陰謀論の一種として片付けられているように見える。


「教会を通じた情報拡散からデモへ参加する人数が減ることは想定内。あとは、そこに関連を持たない大衆の動きをどう抑制するのかだけど。」


 プロヴィデンスが弾き出し、ヘルメスに表示するデータを睨みながらフロリアンは言う。


「最終的には公共メディアかネットメディア、どちらかの加担が必要になるだろう。その辺り、ロザリア達はどうするつもりだろうか。」


 柄にもなく独り言が次々と口をついて出る。

 集中力を研ぎ澄ませ、内にある考えを明確化させる為に必要なまじない的な行為である。


「与えられた猶予は24時間。それに加えてどれだけあるか。なんとしても止めないと。」


 決意を口にすることで自身の覚悟を確認する。

 状況を全て確認した上でヘルメスをポケットに仕舞い、今日1日に自身が為すべきことに思考を巡らせた。


                 * * *


 夜が明けた。この季節において、欧州では珍しい太陽の光が地上に降り注ぎ、街並みを黄金色に染め上げる。


 なんて綺麗な景色だろう。


 ヴィルヘルム大学の尖塔の縁に座り、アンジェリカは幾度となく繰り返し見た光景を目の当たりにして思う。

 太古の昔から人は太陽というものに強い執着をもって信仰心を抱いてきた。いわゆる太陽信仰というものだ。

 幾千年もの時間を経て人々の心に希望を灯す暖かさ。困難に直面した人に『止まない雨はない』であったり、『明けない夜はない』であったりと言われるのも、全ては直後に太陽の光の暖かさが訪れることを鑑みてのものである。


 なんて美しい景色。

 けれども、とても寂しい。


 心を惑わせるものは晴れないまま一夜が明けた。

 夜明けがこんなにも哀しく見えるのは久しぶりだ。何もかもすべて、自らの手で失くしてしまったあの日以来、そうした思いも忘れ去っていた。

 昨夜の言葉を聞くまでずっと。


「もう一度。もう一度会えば、何か分かるのかな。」


 小声で言う。それは無意識の心の声であった。

 同時に、理解したところで何が自分にもたらされるわけでもないということもわかりきったことだ。


「違う、違う、違う。嘘だよ、そんなの。」


 誰も私〈あの子〉に手を差し伸べなかった。

 誰も私〈あの子〉を理解しようとしなかった。


 ずっと胸に渦巻いたまま消えない感情に戸惑いを感じずにはいられない。

「鬱陶しいの。惑わせるものなんていらない。消えてしまえば良い。そうすれば、私達は私達のままでいられる。アンジェリカも私も。この先もずっと。」


 虚ろな目をしたままの少女は、そう言って覚悟を決めたように立ち上がる。


「待ってて、お兄ちゃん。今度は、私が“愛”を与えてあげるから。」


                 * * *


 時計の針が午前7時半を示そうという頃、ホテルのレストランに5人の姿はあった。

「今日も美味しそう☆ねぇねぇ!トリッシュはどれにする?」

 ビュッフェスタイルの朝食。色とりどりで豊かなバラエティーに富んだメニューを眺め、目を輝かせながらホルテンシスは言う。

「スープとサラダ、メインにチキンソテーとパン。デザートはまた後で。」

「さすが堅実~。あー!ブランダってばまた茶色いものばっかり取って。ポテトとお肉ばっかりじゃん!きちんと野菜も取らないとダメだよ?」シルベストリスのプレートからブランダのプレートに目を移したホルテンシスは言った。

「えー?アスパラガス、取ってるよ?」肉巻きアスパラガスを指差してブランダは言う。

「足ーりーなーいーの!美容と健康の為にも!ほらほら、向こうに美味しい野菜サラダがあるからちょっとだけ取って行こう☆ちょっとだけ、上の方だけで良いから☆」

 満面の笑みのホルテンシスによって、ブランダは強制的にサラダが並ぶコーナーへと導かれていく。


 実に賑やかだ。一足早く席に着いたマリアは、朝から元気な姉妹達の様子を眺めて微笑ましい気持ちになっていた。

 そこに軽めのサンドイッチとコーヒーを手にアザミがやってきた。

「先に召し上がられては?」マリアの向かいに座りアザミは言う。

「みんなが揃ってからの方が良いと思ってね。今はあの3人のやり取りで心を満たしている最中なんだ。」

「左様ですか。あの子達、今日も今日とて賑やかなものです。周囲の方の迷惑でなければ良いのですが。」

「迷惑どころか、おそらくは他の宿泊客も彼女達の様子を見て楽しんでいるだろうね。見てご覧。」

 マリアに言われてアザミは周囲へ目を配る。

 彼女達の様子に関心を示していない者もいるが、大半は彼女の言う通り、姉妹達のやり取りを微笑ましい表情で眺めているようだ。

 小さな子連れの夫婦も、静かすぎない環境であることに少し安堵しているようにすら見える。


 そんな様子を見てアザミはふと思う。

 まさか、ホルテンシスはそのことまで気に掛けて敢えてあのように振舞っているのだろうか?

 いや、さすがに考え過ぎだろうか。


 しかし、この考えが思い過ごしではなかったことにすぐに気付かされることになる。

 ビュッフェで思い思いの品を取り終えた姉妹達がこちらに足を向けた時、ホルテンシスはその子連れの夫婦の近くを歩き、小さな子供に優しい笑顔で何やら話し掛けたのだ。

 夫婦も穏やかな表情でホルテンシスと一言二言言葉を交わし、最後は手を振ってその場を過ぎた。


〈正しき人々を見守る大天使〉


 癒しと明るさをもたらす者。偉大なる存在の加護を宿す彼女らしさが溢れる光景だ。

 見る者を幸せにし、接する者を幸せにし、誰も彼もが彼女の存在に癒される。

 目の前に座り笑みを湛えるマリアですら例外ではなく、たった今の自分もその一員となっている。

 アザミは先のマリアの言葉が真実であったと心から受け止めて言う。

「確かに、そのようです。」


 2人が言葉を交わし終えた時、姉妹達が席へとやってきた。

「お待たせしました☆マリア様!アザミ!」元気よくホルテンシスが言う。

 アザミの隣にシルベストリスが座り、マリアを両隣を囲むようにブランダとホルテンシスが座る。

「おかえり、満足いく献立は出来たかい?」

「もっちのろん♪バランスもとれた完璧なメニューです☆ふふん。」自信満々にホルテンシスは言う。

「ブランダのメニューも色鮮やかだね。」

「ホルスが、どうしてもって言うので。でも、美味しそうです。」

「でしょでしょ☆健康は食からってね♪」

 いつもの調子で会話を繰り広げるホルテンシス。ただ、その後に両手を合わせて食べ始めるのかと思いきや思い出したように付け加える。

「あ、そうそう。デザートは別腹、です♡」

「君のお勧めのデザートを私も一緒に頂こう。」

「はい♡ 後で一緒に行きましょう、マリア様☆」

 ホルテンシスが言うと、ブランダとシルベストリスも続く。

「私も!私も、行く!」

「お供いたします。」


 ゆるく微笑ましいやり取り。こうしたことも普段は冷静な目で見るアザミも今ばかりは頬を緩める。

 目の前の賑やかさの反対サイドで慎ましやかに食べ始めるブランダ。そして自分の隣では既にシルベストリスが1人黙々と食事を勧めている。

 個性の塊である姉妹達。マリアが彼女達を大切に想い、且つ少しだけ甘やかしてしまうのも頷けるような気がした。


 他の4人に続き、アザミがコーヒーを口にしようとしたその時である。

 ふとマリアが視線と手振りで何やら自分に合図を送っているのが見えた。

 音が鳴らない程度に机を人差し指でとんとんと叩き、その指を窓の外へと向ける。


【外の様子に注意を払え】


 そういう意味だろう。

 マリアの意図を汲み取ったアザミは静かに頷き、誰の目にも留まることのない自らの影を外に解き放ち、プリンツィパルマルクトと“彼の宿泊するホテル周辺から聖十字架教会にかけて”配置したのであった。



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