第17章 助っ人現る⑥
「急げ!」
男がロボットの方向に顔を向けたまま、声を張り上げた。
「さあ、あそこまで走って!」
アマールも俺に向かって、声を張り上げてきた。
また俺の心臓を強く叩きまくる、激しい銃撃戦が始まった。凶弾が目の前を激しく飛び交った。アマールが俺を先に走らせると、男と二手に分かれてレーザー弾を撃ち続けた。だがレーザー弾が怪物ロボットに当たってもほとんど効果がなかった。怪物の進撃を多少遅らせているだけだった。
すると、怪物ロボットの眼が赤く光った。ビーン! という不気味な発砲音ともに赤いレーザー弾が両眼から飛んできた。ほぼ同時に、いきなり俺の体が突き飛ばされた。女が怪物のレーダー弾に当たらないようにしたのだ。
ドドーン!! 耳をつんざく被弾音。レーザー弾は、俺の代わりに機械を破壊した。
一方、男は矢のような速さで右へ左と動きながら、怪物の眼を狙ってレーザー弾を撃ち続けていた。どうやら、怪物の弱点は眼のようだ。眼は最大の武器のようだが最大の弱点でもあるということか? だが、レーザー弾は眼に当たらなかった。怪物ロボットは両腕で弾を跳ね返しながら、どんどんと俺たちに迫ってきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます