日曜の葛藤

日曜日の朝、普段なら1週間最後の休日を目一杯オタク活動に費やすのだが・・・

「はぁ~こんなにクソだるい日曜日の朝がこの世にあるとは」

今日は、青井楓あおいかえでの買い物に付き合わされる予定なのだ。

一応僕にも関係ある事らしいのだが、正直オタク陰キャ高校生君に昼間の人が多い駅前に集合して買い物行くだけでもハードルが高い。

「しかも、1人別に来るって言ってたな」

昨日、

「私とは別でもう1人男の子が来るからよろしく それじゃ」と、(これはデートでは?)と勝手な妄想をしていた僕の心を数分でぶち壊した青井楓あおいかえでのセリフを思い出すが男性以外の情報がなにもない。

見知らぬ人と会うのも僕にはハードルが高いのだが、その場のノリで人の心臓に刀突き刺す女性の前では誰だって従うしかない。

(あれ?青井さんほんとに大事なことしゃべてねぇな)

色々、教えてもらわないといけない事があったと思うが結局なにも教えてもらってない事に気づく僕の脳裏でクラスのアイドル的存在の青井楓あおいかえでは完全に崩れ去った。

「・・・朝飯食べよ」

今日はしっかり朝ご飯を食べて、昼すぎるまでは、適当にアニメを見てすごし12時すぎてからは、時計をチラチラ見ながら、

(、、、もうちょっといいかな)

13時

(30分あれば行けるからもうちょい)

13時30分

(いやだぁぁぁぁぁぁ行きたくなぃぃぃぃぃ)

行きたくない気持ちと青井さんの恐ろしい笑みを天秤にかけた結果、仕方なく、ほんとに仕方なく迅速に駅に向かった。

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