第6話 亀山湖
武藤は殺人現場にやって来た。
堤高34.5メートルの重力式コンクリートダムで、千葉県営の多目的ダムである。千葉県内の多目的ダムとしては最初に建造され、最大の総貯水容量をもつ。ダム湖の名称は
1969年(昭和44年)に着工し、10年の歳月をかけて完成。東京ドーム12杯分に相当する1,475万m3の貯水量をもち、治水や飲料水確保に利用されている。
ダムの名称は、所在地のかつての自治体である亀山村(後に上総町を経て現:君津市)の名を残そうと名付けられた。
ダムおよびダム湖の亀山湖周辺は遊歩道や公園が整備され、ホテル等の宿泊施設やキャンプ場も存在する。
亀山湖ではヘラブナやブラックバスなどの釣りが盛んであり、専門の釣り雑誌や書籍などでたびたび取り上げられ、重要な観光資源となっている
『特命係の亀山ァッ』
武藤は『相棒』の伊丹警部を思い出した。
湖の畔に遺体が打ち上げられている。
「瀬島……」
遺体のすぐ近くに座薬が落ちてた。
瀬島は痔だったのかな?
武藤は瀬島の肛門を調べた。
「キレイなもんだ」
痔じゃないのに何で座薬なんて?
ダイイングメッセージ!?ヤクザのアナグラム?
武藤は、ミスター・ビーンが10話で、チャールズ皇太子とダイアナ皇太子妃が描かれたポスターの首から下を切ってしまう場面を思い出して笑いそうになった。
捜査官たちは不気味そうに武藤を見ている。
武藤たちは関係者を聴き込んだ。
数日前から瀬島との連絡が取れないことを不審に思った交際相手が部屋を訪れたところ、血溜まりを発見した。部屋のドアは施錠されていたという。
死亡推定時刻は3月27日20時30分から深夜で、死因は頭を複数回殴られたことによる脳挫傷と判明した。
また、犯行に使われたと見られる凶器が部屋にあった調理器具などであることが判明した。なお、室内には物色された跡がないことから、顔見知りの人物による犯行ではないかと思われている。 また、台所を中心に床や壁などに大量の血痕が見つかったが、犯人が逃走した二階の廊下や階段には血痕はなかった。 犯人は犯行の際、返り血を受けたとみられる。
瀬島の交際相手は木下未来だった。
彼女は64歳、孫に恵まれてセカンドライフを謳歌するってのが一般的だ。
あの爆破テロのときは30歳だった。
『あんたがやったんだろ!?』
刑事たちに問い詰められるんじゃ!?と、未来は恐れていた。
あずさは未だ生きている。処刑してしまえば明智氏を倒せなくなる。
安藤は大切な切り札だ。
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