第2話 一触即発
かつて勇者として名を馳せた
時任は3月末にコロナで志村けんが亡くなったことを自分の家族が亡くなったかのように、涙を流しながら悲しんだ。
もう4月も半ば、いつまで嘆いてるんだ?と、財前は呆れた。
時任の診察によると、囚人の中には大物として有名な彼の命を狙う者もいたため、元々ストレス症をかかえていた財前にとっては、それが大きなストレスとなって奇行に走らせている可能性があるという。警視庁は、時任の診察にしたがって財前を釈放し、時任の観察下に置いた。
演技で狂ったようにして、どうにか娑婆に戻った財前はある日、時任の家に押しかけ、マフィアから足を洗いたいと言いだした。時任は財前にいくつかの仕事を紹介するが、身に付いたマフィア気質が抜けきらず、どれも失敗してしまう。同じ頃、かつて財前が率いたマフィアのボスの
そうこうするうち、時任はヤクザ映画のスタントマンという、財前にぴったり合いそうな仕事を見つける。スタントマンの仕事に就いた財前は、ドラマにリアリティがないと感じ、昔の仲間達を集結させた。一方、時任は警視庁からの情報で財前が仲間を集め何か大仕事を企んでいると知り、財前のもとを訪ねる。
🛣
高速道路で二人は田中の刺客とのカーチェイスに巻き込まれ、財前はその隙に時任の監視を逃れる。
時任の友人、
時任は財前から瀬島と協力して金塊輸送車を襲撃する計画があることを聞かされる。時任は財前を止めようとするが、逆に計画に巻き込まれてしまう。襲撃は成功するが、田中と通じていた瀬島の手下が裏切る。
時任はその事に激怒し裏切ったその手下を殴り倒し、他の裏切り者も財前らがマシンガンで蜂の巣にして片付ける。奪った金塊を財前は田中一味を挙げる材料にし、こうしてマフィア抗争は防がれる。
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