第45話、決着‼︎サラマンダー戦
遅れてすいませんでした。引越しに手間取りました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
──地を踏み締め駆ける。
服に回した魔力による防御力を信じ殆ど回避行動をとらずサラマンダーに肉薄し…
「おらぁぁぁぁ」
間合いにとらえたその瞬間、魔力を纏わせた剣で斬りつける。
魔力を込めた剣撃は精霊をも斬り裂く。
その必殺の剣がサラマンダーを斬り裂くために最後の一歩を踏み込む
──直前に目の前が燃え上がった。
先ほどまでの炎とは一線を画すような威力に思わず足が止まる。
魔力の残りはもう僅かまた間合いを詰めるところから始めていては魔力が枯渇し消し炭にされてしまう。
此処で踏み込まなくては…
「うわぁぁぁぁ」
あと数歩それだけで間合いに入る。
──それなのに踏み込めない。
魔力が抜けていく。
ふと背中に何かが触れた。
背中から魔力が流れ込んでくる。
振りかえると王女様がいた。
「王女…さま⁈」
「今死なれると困るのよッ。まだ……」
「助かった。亀裂の方は?」
「終わったわ。あの女何者よ…魔法の使い方がデタラメよ」
後で教えなさいよね…
そんな声が聞こえたが今は精霊が先だ。
「まだ魔力…残ってるか?」
「えぇ少しだけどあるわ」
「結界とかは?」
「誰に聞いてんのよ…当然できるわよ」
「合図したら一回だけ奴の攻撃を防いでくれ」
「任せなさい‼︎」
その返事を聞くや否や駆け出す。
繰り出される火の玉を躱す躱す。
そして──最大級の攻撃の予兆。
今までは足を止めるしかなかった。
だが─
「頼んだ‼︎」
目の前が真っ赤に染まるその瞬間、僅かに色のついた透明な壁が現れ防ぐ。
精霊の動揺故か一瞬攻撃が止む。
たかが一瞬されど相手に懐まで潜り込まれた状況では致命だった。
「これで終わりにする‼︎」
持てる魔力を全て剣に流し込み─大上段より剣を振り下ろす。
剣は精霊を斬り裂き─刹那、吹き荒れる魔力思わずたたらを踏む。
慌てて顔をあげ精霊を見ると精霊は真っ二つになり切り口から光の粒子をだし溶けていった。
「やるじゃない‼︎」
背なかをバシッと叩かれ振り返ると喜色を浮かべた王女様が立っていた。
そして何かを思い出したのかさっと顔を蒼ざめさせる
「な、なによ…」
「いや…」
「嘘ついてるって決めつけて、そな…ごめんなさい」
「いや、信じてくれなくて当たり前だと思うぞ?だいぶ素っ頓狂なことを言った自覚があるから」
「そうよ‼︎だいたいねぇ普通、対精霊なら魔法戦なのに斬り込んでいって…あんなのじゃ命が幾つあっても足りないわよ」
「全く誰に教わったのか師の顔を見てみたいわ…」
「面白いことを言いますね」
振り返るとテイアがいた。
「面白いこと、と言いますと?」
と王女様
こいつ口調変えやがった…てか早く名前を教えてくれ…王女様呼びに疲れたわい。
「いえ師の顔を見たいと言ってましたが既に嫌というほど見ていたはずなんですよ」
「ヱ?」
王女様が変な声をあげだしたぞ⁇
「私の魔法に興味がおありの様ですし彼を鍛え直すついでにいかがですか?」
こいつッ如何ですか?という割に表情が断らないよね⁈って感じなんだが、
「えっ、いや、その」
ほら王女様だって…さっき助けられたからここは俺が…
「そのティア…?」
「その…よ、よろしくお願いします‼︎」
こうして
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます