第7話
8月になり大学は夏休みを迎えていた。朝から晩までずっと瑠輝と一緒に居たかったけど俺はバイトがあったから一緒に過ごせる時間は少なかった。
それでもバイトが終わって瑠輝とLINEや電話で話せるのが嬉しかった。
バイトが休みの日は瑠輝と沢山デートした。いつも会えないぶん会える時は時間が許す限り一緒に居たいと言った俺に瑠輝は笑顔で賛成してくれた
8月14日。俺は瑠輝とデートをしていた。15日は那月の誕生日だから2人で那月へのプレゼントを選んでいた。
「これは?」瑠輝がクマのぬいぐるみを指して言う
「いや、流石にそれはダメだろ」
「えー、なんで?」
「大学生の男にぬいぐるみはないだろ」
俺の言葉を聞いてしゅんとする瑠輝。そんな顔も可愛くて思わず見とれてしまう。
「サキラ?どうしたの?」不思議そうに尋ねる瑠輝を見て気持ちが爆発した。瑠輝の身体を抱きしめる。人目がある事なんて気にならなかった。
「ちょ、サキラ恥ずかしいよ」
「いいから、じっとしてて」そう言って更に強く抱きしめる
ああ、俺やっぱり瑠輝が好きだ。ずっと離したくない。でも偶に好きすぎて不安になるんだ。
「瑠輝。俺の傍にいてくれ。ずっと。一生。俺の前から居なくならないで」瑠輝の耳元でそっと囁く
「当たり前じゃん」そう呟いて俺の背中に手を回す瑠輝。周りの人が俺達を見てるけど全然気にならなかった。
翌日、那月の19歳の誕生日。俺の家でパーティをした。両親は旅行に行ってたから近所からクレームが来るんじゃないかと思うくらい騒いだ。
気付いたら夜になっていて那月と千春は先に帰って行った。そして、俺と瑠輝はこの日、初めて1つになった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます