第4話

家に帰るとスマホが鳴った。那月からLINEが来ている


『家ついた?俺は千春送って今帰ってるとこ。てか、千春まじ可愛くない?』

『家ついた。これから風呂。お前、千春ちゃんと付き合うの?』

ずっと気になっていた事をLINEして風呂に入った


風呂に入っている間も俺の頭の中は瑠輝の事でいっぱいだった。

千春と比べれば瑠輝は地味で引き立て役かもしれないけど、そんな事どうでも良かった。

初めて芽生えたこの感情に戸惑っていた


自慢じゃないけど俺は今まで女の子に苦労した事はなかったし色んな女の子と付き合ってきた。でも、そこに恋愛感情はなく、告白されて断るのも面倒だから付き合っただけだった。


だから初めて芽生えた好きという感情をどうすればいいのか分からなかった。


「こんな事で悩むとか俺、小学生かよ」

そう呟いて風呂から出ると那月からLINEが来ていた


『まぁ、いずれ付き合いたいとは思ってるけどな!

お前は?まさかお前も千春好きになったとか?』

那月が心配する気持ちもわかる。それくらい千春は誰が見ても可愛かった。実際、モテると思うしライバル多いだろうなーなんて思いながら返信する


『千春ちゃんは確かに可愛いけど付き合う気はない』

そう返事をして明日1限から講義がある事を思い出したけど寝ようと目を瞑ると瑠輝の顔が頭に浮かんできて眠れなかった。



翌日、結局一睡も出来ないまま講義に向かうことになる

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