第4話 夢
少年はその夜夢を見た。
女の子の夢だ。
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彼女は黒と赤のストライプ柄のノースリーブのワンピースを着ていた。ベージュの厚底のサンダルを履いていて、赤いフットネイルがワンピースとよくあっている。長い黒髪はとても綺麗で肌はとても白い。血管まで見えてしまいそうなほど透き通っている。
僕は少し離れたところから、彼女を見ている。彼女と目が合うと、満面の笑顔で駆け寄ってくる。
笑顔はとてもチャーミングだ。丸くて小さな鼻も愛らしい。僕は彼女に話しかけようとするが、うまく言葉がまとまらない。僕は顔が赤らむのを感じる。彼女の目を直視することができず、前髪を上でまとめ上げているために剥き出しとなっている白い額に目をやってしまう。
彼女は僕に笑顔で話しかけてくれる。なんだかもう何年も前から知っているみたいな話し方だ。それでも僕は全く悪い気はしない。
彼女と一緒にいる時間は僕にとって1番大切だったからだ。
僕はどうしても彼女の名前を知りたくなり、名前を聞こうとして口を開く。
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少年は目を覚ます。目を覚ました少年の枕元には涙がしたたっている。あまりに寒くて寝付きが悪いようだ。そして、目の前にあるガラス製の暖炉をじっと見つめた。
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