第5話 共通点

「あぁ...もう一人いるみたいなんだ。同じく女子高生で、投身自殺ーー彼女らには死に方、そして女子高生。共通点があるんだ。しかし、学校などはそれぞれ別の場所だし、イジメに合っていたような情報もないんだ」


「もう一人って?」


「田中宏美と言う名の女子高生らしい」


「やっぱり投身自殺なのか?」


「そうみたいだ。田中宏美は山梨県に住んでいたらしい。死亡時刻も午前11時で、共通してるんだーー不可解なんだ。彼女ら三人の自殺は...」


俺は再びそう言った。


「ーー警察はそれぞれただの自殺として扱ってる、って事だよな?」


「そうなんだ」


「面白いじゃん?この事件、二人で調べようぜ!」


ようやく護は乗り気になったようだ。

それから真実を探すべく、二人は行動を開始した。


まず投身自殺が本当にあったのか、それぞれの駅で聞き込み調査する。

たまにガセ情報があるからだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る