後語り

サキュバスとゲスの後語り

「さて、これにて人気投票企画は終了しましたね。いかがでしたか?」


「八城氏のエピソードにオイラがいないでヤンス! 訴訟も辞さないゲス!」


「セリフの途中で喋る首を変えないで下さい。あなたはその時代に生まれてないでしょうが」


 暖炉の火にあたっているセサミ。暖炉から1番近い位置にいるセサミの首がバテ始めた。


「暑いニャー。暖炉に当たる面を変えて欲しいニャー」


「仕方ないでゲスね」


 セサミは向いている方向を180度変えて、再び伏せの姿勢になった。


「第1回人気投票をやった時に比べて、キャラも増えましたしキャラの露出度も変わりましたね。今、人気投票をやったら1位は変わらないにしても、10位までの順位は結構変わりそうですね」


「新規の登場キャラに人気になりそうなキャラはいないゲス。所詮は後輩でゲス。先輩を立てて、下位に沈むべきでゲス」


「寿命15年前後の犬がなに老害発言しているんですか」


「セサミはケルベロスだから、設定上は普通の犬より長生きでゲス。夢をぶち壊す発言をすると、バーチャルな存在でゲスから寿命の概念がないゲス」


「そうでしたね。私たちの寿命は半永久でしたね」


 セサミが立ち上がり、ショコラと同様に観測者に向けて視線を合わせる。


「またいつか第2回人気投票をすることがあると思うゲス。その時は応援よろしくお願いするゲス」


「ですね。人気エピソードとか人気キャラの組み合わせとかも色々と企画できそうですね。それでは、そろそろお時間ですので、またお会いしましょう。今夜あなたの夢にお邪魔するかもしれませんけどね。ふふふ」


 妖艶な笑みを浮かべるショコラ。そして、幕が降りて観測は終了した。

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