後語り

ショコラとセサミの後語り

「みな様。4名のエピソードは如何でしたか? それぞれ、私のお父様とは関わりが薄いキャラが出てきましたね。勇海様は彼のお父様、大亜様はご学友のお2人、真鈴様はバンドメンバーのお2人、真珠様は交際相手の時光様。本編ではお父様の視点で描写されることが多いですが、それぞれのサブキャラクターにもきちんと交友関係があるのです」


「そいつら、主人公とほとんど絡みがない死にキャラみたいなものでゲス。人気投票でも上位に食い込めないし削除しても問題なのでゲス?」


 セサミがゲスなことを言い始めたのでショコラは、目を伏せて呆れた顔をする。


「その辺に関しては。作者の下垣の意向により登場した節がありますね。例えばですけど、普通に生活していれば友人や恋人はできます。できない人も中にはいるかもしれませんが、多くの人はそうではありません」


「お? 喧嘩か? 喧嘩なら買うでゲスよ!」


「あなたは、左右の首と仲が良いからいいではありませんか。例えば、大亜様が八城様、明日香様、初様、コンピュータお婆様とそれぞれ関係がなかったとしたら、そのキャラが最初から存在しなかったら……大亜様が単なる主人公の兄という役割を与えられただけの舞台装置となってしまいます。それでは、生きているキャラとは呼べないものに成り下がります。それぞれのサブキャラにもきちんと交友関係を描写すれば、そうした問題を回避できるのです。ただ単に考えなしにキャラを追加しているだけではないのですよ」


「なるほどでゲス。一見死んでいるように見えるキャラもいなきゃいないで困るわけでゲスな。というわけで、セサミのつがいの追加もよろしくお願いするゲス」


「そんなもの必要ありません」


 セサミの切なる願いを一蹴するショコラ。別にセサミは本編では生きていないキャラなので単なる舞台装置でも問題はない。


「ひでえ。それが性を司るサキュバスの言うことでゲスか!」


「発情期を迎えている犬は置いておいて、勇海様は莉愛様と昔から仲が良かったのですね。私も勇海様のようなお兄様が欲しかったですね」


「片方が良い兄だけで仲良くなれると思ったら大間違いでゲス。良い妹にならなければ、美しい兄妹愛にはならないでゲス」


「う、セサミの癖に正論を吐かないで下さい。大亜様の高校生時代は……まあ、暗黒時代の幕開けですね。女子にモテるだけの素養があるのに、どうしてこうなったのでしょうか」


「マルクト(明日香)は読者からの評判は悪いでゲスね。仮に大亜が主人公のラブコメ作品だったとしても、人気は出なさそうでゲスな。主人公に明確な好意を持っていて、それをきちんと表に出しているキャラ。それで不人気になるのは逆に才能の塊を感じるでゲス」


「そもそもの話、TPOを考えずにグイグイと異性に迫ってくる人って現実にいたら滅茶苦茶迷惑ですからね。衆人環視の前で無遠慮に絡まれたくないと思うのが普通です。1度でもそういうのを経験したら、グイグイ系のキャラを好きになるのは難しいと思います」


「そこは好みにもよると思うのでなんとも言えないでゲスな。周りにモテてるって見せつけたいとか考えてる人にとっては、最高のキャラになるゲス」


「まあ、それは置いといて、真鈴様は相変わらず部屋が汚いようですね。メイドの私がハウスクリーニングしたいくらいです。もちろん、ギャラは頂きますけど」


「部屋を汚くするのも才能の1つだと思うでゲスな。足の踏み場もないにまで散らかすのは逆に難しいでゲス」


「そんな才能いりません。真珠様は……良い彼氏さんですね。お幸せに」


「完全に最後の展開から目を背けてるでゲスな」


「私も本編ではバ美肉なので、人の女装癖については立場上色々と言えないのです。まあ、本人が稼いだお金で、人に迷惑をかけなかったら何しようが自由ですが……」


「バ美肉小説書いてる奴が、男の娘を嫌いなわけがないでゲス。最後に無理矢理ねじ込む程度には好きなんでゲスね」


「とまあ、後語りについてはこんな感じですね。人気投票のエピソードは一旦終わりにします。次回は、本編では途中で終わった水平思考クイズのラストをやりましょうか」


「予想以上に尺を使いすぎたので、番外編行きになったアレでゲスか」


「それでは、また水平思考クイズの後でお会いしましょう。さようなら」


「バイバイでゲス」

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