前のエピソード――CLOSED PANDEMIC編　後語り

人気投票上位キャラ特典

「みな様。お久しぶりの人気投票の上位特典のキャラエピソードです。今回は第4位の椿　勇海様とその後の5～7位の賀藤家のご兄妹を続けてやらせて頂きますね」

　ショコラが画面に向かって蠱惑的なウインクをする。

「それにしても、この投票結果は面白いですね。主人公であるお父様と私の合算が圧倒的なのは仕方ないにしても、他のご兄妹が仲良く固まっています。この兄妹はなんだかんだ言いつつも仲がよろしいようで」

「賀藤家の兄妹の間に挟まりて～ゲス」

「セサミ。その発言は色々と物議を醸すからダメです。それに、セサミだけが制裁されるならまだしも、勇海さんが巻き込まれたらいけませんから」

「なんでゲス！　人気はセサミの方が高いでゲス！」

「日頃の行いですね。くすくす」

　ショコラの嘲笑にセサミは尻尾を立てて怒った。

「勇海様関連のエピソードは、妹の莉愛様関連と結びついた形になりますね。イェソド様関連の話にしようか悩みましたが、流石に人気12位の莉愛様とサイコゲーマーのイェソド様とでは、読者人気の差で莉愛様が優先されてしまいます」

「結局世の中は人気が全てゲス」

　人気のないキャラを救済するために、あえて絡ませることも考えられるけど、ギリギリでエピソードが貰えなかった莉愛の方が不憫度が高い。そうなると、なにかしらの救済をしてあげたくなるのが心情である。

「大亜お兄様は、高校生時代に遡ったエピソードの予定です。あの修羅場の真実の一端がもしかしたら判明するかもしれませんね」

　現在の大亜と関わりがある人物は家族、八城、定年退職した元上司くらいなもので、家族は母親以外がランクイン。八城もランクインしてエピソードが確定している。元上司はセサミ関連で登場したばかりなので、バランスを考えたら高校時代のエピソードに必然的になるという作者判断である。

「学生時代はモテたのに社会人になるとモテなくなる……あると思うゲス！」

「真鈴お姉様はエレキオーシャン関連のエピソードですね。人気で言えば操様が優先されるはずですが、彼女は既に3エピソードを貰っているので、他のメンバーが目立つと思います」

「人気があれば良いってもんじゃないでゲス」

「セサミ。あなた、さっきの自分の発言覚えてますか？」

「知らんゲス」

「最後に真珠様ですが、やはり恋人の時光　翔也様関連のエピソードが定番でしょうか。恋人関係でありながら、本編では中々に出番というか絡みがない2人。琥珀お父様の物語に直結しないので仕方ないと言えば、仕方ないのですが、そう言った関係性も救済できるのが番外編の良い所ですね」

「下垣は、時光君のリージョンフォーム（女装配信時の姿）が書きたかったとか妄言言ってるゲス」

「主体エピソードの権利を勝ち取ったのは真珠様なので、その辺は仕方ないですね。逆に時光様が人気だった場合、間違いなくそっち方面に言っていたので“真珠様のデートエピソードがないなった”ってことになりかねません。真珠様は危なかったですね。まあ、それは置いといて、そろそろ本編の方を始めましょうか。それでは、次話に続きます。さようならー！」