第8話 お泊まり会
最悪だ、よりによってカレンが来るとは…
『ユリア~、お土産もあるわよ~』
「…セールスはお断りですので他をあたってください」
『セールスじゃないわよ!』
「…はいはい」
渋々ドアを開けてやる。
「good night ユリア、お土産よ」
カレンは一歩後ろに進むと。
「ど、どうも」
見たことのある男が現れた。
「どうして君が!?」
「えっと~、カレンに捕まりまして」
彼の名前は確か…そうだ『佐々木』と言っていたな。
「何をしてるんだ!?カレン!!」
「私の知り合いがね、合コンするから貴女も誘おうとおもって」
「…私はいい」
「あら?いい男居るかもしれないのに?」
「興味無い」
「…『
「…」
「えっとカレンさん、無理矢理誘うのは良くないですよ」
「…それもそうね、ごめんなさいユリア」
「…行く」
「「…へ?」」
「私も行く」
「…え~っと…じゃあ行きましょうか」
私はこの時何を思っていたのかウキウキで合コンに行ってしまっていた。
とある居酒屋にて
「彼女がユリアさんだね?」
「えぇ彼女がユリア」
カレンと男は小さいころから知り合いらしく、仲も良い。
「初めましてユリアさん、僕は
「初めまして俊治さん」
「ああそれと彼は僕の部下で
「改めてよろしくお願いします。ユリアさん」
「よろしく」
改めて自己紹介をし、私は指定された席に着いたのだが…まさか隣が『彼』だとは。
「ユリアさん何飲みます?」
「う~む…なら私は烏龍茶で」
「ちょっとユリア?ここ居酒屋よ?お酒飲まずして何を飲むのよ」
「烏龍茶だが?」
「そんな正論聞いてないのよ!」
私とカレンが騒いでいるところを二人は微笑ましく見ていた。
「さて僕はチュウハイを飲もうかな?」
「じゃあ僕はシンプルなビールで」
「じゃあおつまみはどうする?」
料理はとても魅力的なものが多くどれにしようか悩むくらい。
「う~む、私は唐揚げで」
「なら私は串カツで」
おつまみとお酒を注文した。
「そういえばユリアさんはどんな仕事を?」
「私はk…」
「ただの会社員よ!」
なぜかカレンは慌てながら会社員と嘘をついた。
(ユリア!なんですぐに殺し屋って言っちゃうのよ!)
(だめなのか?)
(だめに決まってるでしょ!いくら国家的に認められているからって一般の人からすれば怖がられるに決まってる!)
「あ、そういえばカレン」
俊治さんがカレンを呼んだ。(呼び捨てなのか…)
「なに?しゅん君」
「別に隠さなくてもいいよ」
「いや貴方がよくても剛君が混乱するでしょ」
「なんの話ですか?」
「えぇっと」
「彼女たちは殺し屋なんだよ剛君」
「おい!しゅん君!」
「…殺し屋?」
「そうだ…私たちは殺し屋だ」
「…」
剛は魂が抜けたかのように呆けていた。
「だ、大丈夫か?」
「ユリアさんとカレンさんが殺し屋?…アサシン?…」
だめだ衝撃で何処かに魂が行ってしまっている。
「まあ、最初はその反応になるよね」
「冷静ねしゅん君」
「まあ知ってるからね」
「…大丈夫か」
「…ユリアさん、僕を殺さない?」
「…依頼されてないかぎりな」
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