第10話 新たな敵
ダブルと仲良くして三日後の事だった。
俺はいつも通りサムとリンと竜水と四人で帰ってた。
「サムとリンはもう五人揃ったのか?」
「まぁーね!五人揃ってエントリーもしたよ!ねー!リン!!ししし。」
「うん!負ける気がしないよ!」
俺らはそんな話をして三つの分かれ道に立つ、左の道に竜水と俺、真ん中の道がサム、右の道にリンが立っている。
「んじゃまたなぁー!」
と俺が言うとみんなうんと言ってそれぞれ脚を踏み出す。
俺と竜水は二人と別れた後、
「なぁ、竜水。俺たちあと二人どうする?」
「うーん。まぁ…なんとかなるんじゃない?」
と青ざめた顔で竜水が言う。
俺達はなにもないまま、家へ帰った。
俺達は…。
「そこのねーちゃん。」
リンの後ろからデスボイスのような声が聞こえたので振り返って見た。
「はい、なんですか?」
後ろを見ると反り立つ髪の毛、三メートル近い身長。上裸の男が立っていた。
「ねーちゃん。この街出身か?」
「は、はい…。そうですけど…。」
「んじゃぁさ號ってやつしってっか?」
(號って鬼の號だよね?私と同じクラスの。)
「いいえ、存じ上げません。他を当たりください。」
「ふぅ~ん。そうか。なら、仕方ないよな。…死んでもらわなきゃいけない。」
あれから二時間後の事だった。
大きな茶色の扉をノックする。
「失礼します!!
見た目はオランウータンの姿で、火のついた葉巻を咥え座っている。
「また、奴らか?」
「はい、奴らです。」
「いったい何がしたいのだ。"
夜神教…それは自分達に従わなかったら殺すと言われる極悪宗教団体。
「夜神教?ご存知なのですか?国長。」
「当たり前だ。名を聞くようになったのは3ヶ月前だったな。若い男性をたまたま捕まえたんだが、あまりにも騒ぐため牢屋に入れた。その牢屋の中でも暴れだしたので、ドアのない部屋を作っていれた。防音で、衝撃も吸収するから、安心していた。その間にも色々と質問はした。何事にも強引だった。」
「質問に対してその男は何と言っていたのですか?」
「うーん。そうだな。実際の所人から聞いたので良く分からないが全ての質問に「俺は夜神教だぁ!!」と叫んでいたらしい。身体中調べると右の足首当たりに"S"と焼き印がされていたとか。他にもたぶん自分の名であろう事とか、言っていたな。」
「名前ですか!!それは何と!?」
「そうだな…。"シングル"と言っていた。これは俺の推測だが、足首のSとシングルということで、夜神教は身体のどこかにアルファベットがありそれは名前に繋がると思う。」
「シングルですか。そのシングルは今どこへ?」
「それが何だが質疑応答をした次の日にドアのない部屋から消えていた。その後もシングルと言う男の名を聞いてはいない。死んだのかはたまた脱走したのか種族までを調べる時間はなかった。」
「捜索しますか?」
「いや、それはあくまで3ヶ月前の話今やるべき事を今やるんだ!参一街に
世界種 おいごら姉 @oigora
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