第4話 第三次世界対戦
【前記】
なんでしょうか。ちょっとしか時間は経っていないのに楽しくなってきました。
自分はまだ高校生で勉強や部活が忙しく時間の確保がしにくい環境ではありますが、少しでも多くの人に読んでいただけるよう精一杯頑張ります。
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それでは第4話参りましょう!
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気晴らしに俺と一象は山の頂上へと登った。
「そういえば爺ちゃん。婆ちゃんってどういう人だったの?」
俺は婆ちゃんを見たことがない。
婆ちゃんは俺が産まれる前に死んだってオヤジが言っていたがそれ以上の事を全く知らない。
「ん?あぁレイアさんのことか。ん〜気が強くて、頼もしい存在やったの。」
一象が腰を置いたので、長い話をすると察した。
「なんで、死んだの?」
過去1番疑問に思ってるが言いづらいことを言ってしまった。すると一象は目が潤んで
「ここ30年前までは第三次世界大戦があったんだ。この国も戦争国でな、ワシら男子はもちろんの事、女も戦車の操作とか色々していたんじゃ。それで難民を救助をしていたんじゃ。ワシが28の時にお前の父さんを産みレイアさんはその二年後に死んだ。」
・・・・
周りは崩れた家やガレキで道が塞がれている。その中一象とレイアは難民の救助にあたっていた。
遠くから大砲の音がする。数十メートル先には鉄砲隊が立ち並んでいる。
爆弾が近くで爆発した。
「一象!!」
「レイアさん!!」
「ここは危ない。とりあえず、あそこで隠れよう。」
一象とレイアは爆煙の中大岩の後ろに身を潜んでいた。
「レイアさんもうダメかもしれない。」
一象は足がすくんで動けずにいた。
「んな事言うな!!男だろうが!!」
レイアが鼓舞をするが一象は震えている。
「でも、俺、頼りないし、くそぉ!」
「誰かぁー!助けてー!」
向こうで助けを呼んでいる人がいる。
「あれは無理だ家がガレキで埋まってる。そして、そこまで行くのに小高い死体でつくられた山がある。戻ろう。」
一象は家と反対側へと向かおうとしていた。
「私助けてくる。」
レイアは言った。一象は驚いた。
「無茶言うな!あそこに行けば鉄砲の的になる!レイアさんも怪我してんだから、ここにいろよ!」
「あのねぇ…。"怪我と未来の光どっちを取れって言われたら怪我なんかへのかっぱ!"。一象愛してるよ。次死ぬ時は一緒だよ。」
そう言ってレイアは一象の額に唇を付け、向こうのガレキまで走っていった。
それも銃が重いと言って一象に託して。
「レイアさーん!!!」
すると、ドォーンと言うのと一緒に死体の山に爆弾が飛んできた。ドガァーンといって、レイアと一象の間に煙があがった。そして、少し時間が経って、煙が晴れたので一象はガレキへ走った。
(レイアさん…レイアさん…。どうか生きてて…。)
死体の山へ昇った。一象が見た光景はあまりに酷く、人々が空き缶のように捨てられている。でも、そこにはレイアの姿は無かった…。
それから1週間が経ったがレイアは戻ってくることがなかった。
一象は地面を叩き泣き崩れながら
「ウア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!全てが終わり平和になったのに、なぜ私だけこうならなきゃ行けないんだ。この世界はなぜこうも残酷であり続けなきゃいけない!人は死んでも残酷は消えずに残り、いつまでもいつまでもそれを憎む亡霊者達がいるでは無いか。悪が笑い善が笑えないのではなく世界は平和でありこの世界に残酷も死も全て"平等"であるべなのだ!」
そこから一象はレイアが生きていてもし迷っても目印になるように、大きな丘の上に寺を建てて、忍寺と名付けた。
そして、1ヶ月前に一緒に座禅をした建物をレイアと一象がまた会うという意味を込めて、零会一昇堂と名付けた。
・・・・
「爺ちゃんにもそんなことがあったのか。大変だな。」
俺はその話を聞いてこの話を持ちかけて悪かったなと正直思った。
「ホッホッ。でも、万象らのおかげで今も楽しく生きておる。決戦…頑張るんじゃぞ?」
「うん!絶対負けない!!」
そう言って俺は家へと帰った。
「平和も混乱も全てみな平等であるべきじゃのぉ。いつになったら来てくれるのかのぉ。」
決戦まで、あと6時間…。
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