第3話

目が覚めた。まだくらい。

喉が渇いた。うっすらとあかりが漏れてなんとなく見える。

こんないたいけな雛には少し危ないかもしれないが、おぼつかない足取りで昨日見つけた水場に降りる。

無事水を飲んで、今度はご飯の場所に行く。サクサクカリカリ食べる。

頭を前に出しすぎて、転びそうになる。そのままご飯の中に入ってしまった。

ん?なんだか暖かい。

気持ちいい。

いい場所を見つけた。

ご飯の中は暖かくて包まれている感じがして安心する。

しばらくこの中にいるとしよう。

そうこうしていると、おはよ〜などと言いながら大きな方の人間が顔を出した。

せっかく微睡んでいたのに。

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あるオカメの話 @kotkp

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