第118話 愛(ゆかり)③

 2人は軽くシャワーを浴びて処置室に戻る。

 ゆかりは髪を纏め直すが、自分を見ている丈太郎の視線に気付いた。


「先生?」


「いや、綺麗だなと思って。」


 唐突に褒められたゆかりは髪を纏めながらゆっくりターンする。


「正面がいいな。」


「そう言えば先生は綾さんの時も見ていましたね。殿方はこういうのがお好きなんでしょうか?」


「胸の形も綺麗になるし、脇も見えてさりげない無防備さがいいんだと思う。少し腰を捻ってくれるともっといいな。」


「参考にさせていただきますね。」


 ゆかりが腰を捻る。


「こういうのもヘアアレンジ部門の担当なのか?」


「髪留めなんかは私たちの担当ですから、例えばヘッドドレスなどに透明の手袋を付けて手を固定するなら私たちの仕事です。」


「通気性のある手袋にしてくれよ。」



 作業台の愛のところに向かうと丈太郎はヒップリフターを取り付ける。


「先生。お尻は見なくていいのですか?」


「君たちのおかげで彼女のような卒業生の標準に近い体型で中から触った肛門拳筋に特別なところが無ければ、ヒップリフターは3番か4番でいけることがわかったからな。これ以上データを集めて決め打ちするとしても、もう片方を試してみないのは不誠実だろう。」


「私、今日はお尻を綺麗にして来たのですが・・・。」


 ゆかりは残念そうだ。


「君は標準体型じゃないから午後の休憩の時にでもありがたく診せてもらおう。」



 丈太郎は作業台から離れて膝立ちにさせた愛のお尻を眺めた後で彼女のお尻を持ち上げてみる。


「こんなものだが4番も試してみるぞ。」


 4番のヒップリフターを持って愛の脚の間に仰向けに頭を入れた。

 3番を外そうと上を見ると、隣のゆかりの性器がヒクヒク動いている。


「先生。愛液が垂れないように先に中から掻き出してください。」


「おい、タガが外れ過ぎじゃないか?俺は大人のおもちゃじゃないぞ。」


 さすがにゆかりの痴態に呆れる丈太郎だ。

 すでに女の匂いが漂っている。


「これでも手首まで入れてもらいたいのを我慢してるんです。女性にだって性欲はあるんですよ。綾さんだってこの先リラックスしてきたらどうなるかわかりません。」


 中の暗闇まで見せているゆかりの膣口を思わず凝視しながら丈太郎は訊ねた。


「入れたことがあるのか?」


「ありませんが、あんなのを見ていたら入れてみたくなるじゃありませんか。」


 好奇心から来る欲求だと知って少し安心した丈太郎だが、作業に集中してもらわないと困るので、ゆかりの希望に付き合うことにした。


「そんなに簡単なものじゃないから毎回指を1本ずつ増やしてやろう。」

「まずは2本だ。」


 丈太郎は人差し指と中指を揃えると、一気に熱く充血したゆかりの膣の奥まで入れて手首を捻りながらゆっくりと引き抜く。


「ああっ・・・。」


 喜びの声と共に愛液がボタボタと落ち、女の匂いが一気に濃くなる。

 やっと入って来た指の刺激とこの先への期待でゆかりは軽く達して愛を抱きしめた。


「しっかり支えていてくれよ。」


 丈太郎は念を押してからヒップリフターを取り替えたが、結局元の3番に戻すことになる。

 一度作業台を降りて愛のお尻を確認した丈太郎だが、自分はゆかりの痴態に萎えているのに陰茎は視覚と嗅覚からの刺激で昂ってしまっていることに戸惑うばかりだった。

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