第93話 懇親会②
ベンチの上には1人ずつ座布団代わりのタオルが敷かれ、片側の中央に丈太郎、左に綾、右には利奈。反対側の丈太郎の向かいには有里、利奈の向かいに瞳、綾の向かいにゆかりという席順になった。
「先生と綾ちゃん以外はどんどん席替えするからタオルを持って移動してね。」
クーラーボックスの食材の中には舟盛りも1つ入っていた。
縁台は真ん中を通れるように短いものが2つになっているので、それは綾の側に置かれる
「こちらにもらってもいいんですか?」
「私たちはどんどん移動するから大丈夫。でもせっかくだから女体盛りやろうよー。私が器になるからさ。」
有里は最初からドM全開だ。
「そんなお行儀の悪いことダメです。」
「えー綾ちゃん固いなぁ。先生もやりたいよね。」
「女体盛りなんてのは女の子を裸にしたいスケベ親父の言い訳だからな。それに最初からこんなに裸の女の子がいるんだから、既に女体盛り状態だ。」
「うーん。それは嬉しいけど私はお箸でつつかれたいかなぁ。じゃあワカメ酒は?」
「俺には衆人環視でやれるほどの図太さはない。それに佐藤はできないだろう?」
有里はモデルのバイトのために陰毛を短く刈りそろえている。
「これじゃあワカメにはならないかぁ。」
揃えていた脚を開いて自分の隠毛を見ながら嘆くものだから、正面の丈太郎には2つの縁台の間から陰核包皮まで丸見えだ。
「馬鹿なこと言ってないで始めるわよ。みんなビールを注いで。」
利奈が丈太郎に寄ってビールを注いでくれる。
ベンチの上で潰れた利奈の大きめのお尻が丈太郎の尻に触れる。
「お、ありがとう。」
「みんなビールは行き渡ったわね。それじゃあ。」
「卒業生たちの美しさのために。乾杯!」
「「「「「乾杯」」」」」
利奈が丈太郎にもたれかかって、
「先生、私のお尻どうでした?」
と訊いてくる。
「立派な肛門拳筋だったぞ。大変だろう?」
「中学生の頃からですから。スポーツでもすればいいんでしょうけど体が弱いのでそれも難しいんです。」
「そうか。展示される側にならなくてよかったな。」
「その分頑張ってます。」
「先生のおちんちん、さっきは小さくなったままでしたね?私たち、ずいぶん恥ずかしいことさせられたのに・・・。」
「俺も生きてる女の子の肛門に指を入れるのは初めてだから緊張してたんだよ。」
「先生も初めてなんですか。1回で飽きられたのかと思って心配しました。今は元気ですものね。」
利奈が嬉しそうに丈太郎の陰茎を軽くつつく。
「それでこんなにくっついてくるのか?」
「それもありますけど、お尻の穴に指を入れられた仲なんですから近くて当然です。」
「医者だって入れるだろう?」
「気持ちよかったからあれは医療行為じゃありません。」
「それに先生が女の裸に慣れるのが懇親会の目的の1つですから遠慮する理由がないじゃないですか。」
「先生ー。ワカメ酒ってどうやるんですかー?」
綾のところに行っている有里から声がかかる。
「なんだ、知らないで言ってたのか?俺もよく知らないがお座敷芸だから正座した女の子でやるんだと思うぞ。君らは細いから太腿の間に隙間ができて酒が溜まらないだろう?」
「えー。そうなんですか?綾ちゃんならちょうどワカメっぽいと思ったのにー。」
「出来てもやりませんからね!」
「有里、席を替わってあげるから綾ちゃんに絡むのやめなさい。」
「わかったー。綾ちゃんまたね。」
有里が丈太郎の後ろから抱きついてきた。
大きな胸が背中で潰れる。
「先生、天国でしょう?」
「ああ、何のサービスだ?」
「先生は大きな胸には興味がないみたいだから、感触で楽しませようと思って。」
「背中なのが残念だ。」
「さすがに揉ませてあげるわけにはいきませんからね。スキンシップではこれが精一杯。」
「名残惜しいけど隣に座ってくれ。みんなの視線が痛い。」
「あはは。じゃあお酌しますね。」
「有里。タオル。」
向かいの席から利奈が有里のタオルを手渡す。
「ありがとう。そんなに怖い顔しなくても、これ以上のことはしないよ。先生にいろんな刺激に慣れてもらうのが懇親会の目的でしょう?」
「俺はこれから何を試されるんだ?耐える自信はあるが慣れる自信は全くないぞ。」
「今の状況に少しだけ慣れればいいんですよ。そうしたら仕事中の綾ちゃんなんて気にならなくなるから。」
「有里さん。「綾ちゃんなんて」は酷いです!」
「ごめんごめん。綾ちゃんに魅力がないってことじゃなくて、仕事中で相手が1人だけならって意味だから。」
「むー。でも有里さんに比べたら、私の胸なんかがが背中に当たっても気付かないってことですよね?」
「そこまでは言ってないよー。瞳、交替。」
有里は丈太郎にビールを注いだだけで綾からいちばん遠い席に退散した。
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