第92話 懇親会

「綾ちゃんと瞳以外は後ろから見ないでね。」


 そう言って利奈は2つ合わせたベンチにバスタオルを敷くと、そこに上がった。


「私はいいんですか?」


「瞳はお尻に指を入れられるの初めてでしょう?私のを見ておけば少しは怖くなくなるんじゃない?」


「ありがとうございます。」


 瞳が後ろに回ると、利奈が上体を伏せてお尻を突き上げる。


「先生、どうぞ。」


「外側からいくぞ。」


 丈太郎が利奈の肛門の左右の縁から揉んでゆく。


「日向、替わろう。」


「利奈さん、失礼します。」


 綾が利奈の尻を揉んでいる間に丈太郎は右手にナイロン手袋をはめている。


「榊原、ローションは用意してないのか?」


 利奈は困った顔をして顔を上げる。


「必要でしたか?」


「利奈、自前のローションでやってもらいなよ。」


 前にいる有里から声がかかる。


「自前のローションって・・・あ・・・。」


「石鹸でもいいんだが、油分がなくなって後で痒くなるかもしれないからな。やめておくか?」


「・・・私のお汁でお願いします。」


「・・・そうか。じゃあ触るぞ。」


 丈太郎が利奈の開いた小陰唇の間に人差し指を入れ、ナイロン手袋に愛液をまぶしてゆく。

 顔を伏せて刺激に耐える利奈を残りのスタッフが固唾を呑んで見つめている。

 丈太郎は肛門にも愛液を塗り付ける。


「入れるぞ。力を抜いて。」


 丈太郎の言葉に利奈の肛門がパクっと今までになく開いた。

 丈太郎の指がもう一度利奈の性器から愛液を補充して、肛門の内側に塗り付けながら侵入してゆく。


「う、んんっ・・・。」


 利奈の肩が震える。


 丈太郎の人差し指が内側から、親指が外側から利奈の肛門拳筋を探る。

 指の微妙な動きに合わせて肛門がキュッキュッと丈太郎の指を締め付け、時々隙間から内部の赤い粘膜が覗く。

 丈太郎が指を抜くと素早く利奈が起き上がり、ナイロン手袋を丈太郎の手から裏返しに剥いた。


「先生。どうでした?」


「内側を固定できるとわかりやすいな。ただ、括約筋も発達しているせいか人差し指側の感触はなかった。」


「綾ちゃんもやってみる?」


「多分、私では触ってもわからないと思うのでやめておきます。」


「じゃあ、私は念のためもう一度シャワーを浴びてきますね。」


 と言って利奈は瞳と交代した。


「よろしくお願いします。利奈さんと同じようにやってください。」


 瞳がお尻を突き上げる。

 利奈の痴態を見て興奮したのか愛液が太腿まで垂れている。


 2人で外側から肛門拳筋を確認した後で、丈太郎はナイロン手袋を着けると


「触るぞ。」


 と言って瞳の小陰唇の内側を人差し指でなぞる。


「ひっ!」


 初めての感覚に思わず声が出た。

 内側は十分に愛液を溜めていたので、すぐに準備が整った。


「入れるぞ。力を抜いて。」


 瞳は頑張って肛門の力を抜くが、利奈ほどは開かない。


「まだ力が入っているから揉みほぐすぞ。」


 そう言うと、丈太郎は人差し指を肛門の中心に当てて小さな円を描く。

 指が乾いてくるので愛液を補充しようと左手の指で性器の内側に溜まった愛液を掬ったとき、瞳の力が抜けてするんと肛門に指が入った。


「ああっ・・・。」


 新しい刺激に声が漏れ、瞳がのけぞる。

 どこからか唾を飲み込む音が聞こえた。


 外側に親指を添えて内側から肛門拳筋の付け根を探ると、かすかに人差し指に手応えがあった。

 丈太郎がそれを確かめていると、顔を伏せている瞳の全身がピンク色に染まってゆく。


「先生。それぐらいにしておかないと瞳がおかしくなってしまいます。」


 シャワーから戻ってきた利奈に声をかけられて丈太郎が指を抜く。

 瞳は力が入らなくなっているので、指が抜けても少しの間、肛門は塞がらず内部の滑った粘膜を見せていた。

 丈太郎がナイロン手袋を脱ごうとしたので、利奈が回収した。


 綾が足元の覚束ない瞳をシャワーに連れて行くと、我に返った残りのメンバーでベンチの間を開けて縁台を置き、酒と食材を並べた。

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