第84話 明里(陽子・岬)②

 岬は小柄・・・というよりも小さいので、頑張って作業台によじ登る。

 丈太郎の目も気にせず大股開きで登るので、性器も肛門も全開なのだが、見えるのと見せるのの違いが裸族の拘りなのだろうか?

 大股開きになっても岬の性器はワレメから何かが見えるという程度なので、問題ないといえば問題ない。

 作業台の上で膝立ちになって明里を後ろから支えた。


 岬を心配して見ていた3人は、それを確認してから動き出す。

 綾が片付けた小さい方の作業台に登ろうとする陽子に丈太郎が急いで訊ねる。


「石原くん、便通は?」


「良い方だと思います。食生活に気を使ってますので。」


 陽子が作業台の上でお尻を突き出す。

 少し上半身が高いのは胸が邪魔になっているのだろう。

 それに比べると下半身はほっそりしていてお尻も小さい。陰毛は濃いめの様だが、性器の周りは綺麗に処理されている。

 今までサンプルになってくれたスタッフたちもそうだったので、日頃から展示で卒業生たちのそこの手入れをしているから自分の体にも抜かりがないのだろう。


 陽子は目を瞑ってお尻に感覚を集中させる。


「まず、肛門を締めてゆっくり力を抜いていってくれ。」


「はい・・・。」


 少し声が震えた。


 キュッと締まった陽子の肛門がだんだん拡がってゆく。

 粘膜との境目の色素の濃い部分の半径が拡がって皺がなくなる頃にはその中心から赤い粘膜が顔を出した。

 その下にある色の濃いめの性器も開いて中の潤んだピンクの粘膜を晒す。


「先生、これ以上は無理です。」


 陽子の声を聞いて、隣の作業台でチラチラ陽子を見ていた岬が大きく体を捻って首を伸ばす。


「市川!よそ見しないでしっかり支えてろ!」


 気付いた丈太郎に叱られた。



「触るから力を抜いたままでいてくれよ。」


 返事をするように陽子の肛門がわずかにヒクつく。

 丈太郎の半勃ちの陰茎が反応した。

 肛門の横に指を当てて揉むと、横に引っ張られた粘膜が小さな口を開けた。


「日向、替わろう。」


 綾と交代する。


「陽子さん失礼します。」


 綾に揉まれると、今まで性器の内部に溜まっていた愛液が、震える大きめの小陰唇を伝って垂れた。



「ありがとうございました。」


 綾が終わりを告げると、陽子は性器に手を当てて作業台から降りた。


「参考になりましたか?」


「うまい具合に力を抜いてくれたからよくわかった。ありがとう。」


「やっぱり便通と肛門拳筋の太さには関係がありそうですね。」


「今のところそうだが、今日の姫には注目だな。アスリートは踏ん張るから便秘でなくても肛門拳筋が鍛えられているかもしれん。」



 インナーコルセットを入れるために明里の上半身を倒す。

 役割を終えた2人は緊張を解いて作業を見学している。


「私も見たかったです。」


「岬は報告会で散々おもちゃにしたじゃない。」


 陽子が両手でお尻を隠す。


「緊張感の中で見るのは、また違う良さがあるのですよ。」



 綾が切開された明里の膣からインナーコルセットの下を押さえ、丈太郎が脇の下の切開部分から引っ張って体の中でインナーコルセットを伸ばす。


「日向。肛門拳筋を探ってみろ。」


 丈太郎に言われた綾が手探りで見付けたそれは今までになく太かった。


「これは・・・予想以上ですね。」


「今までの経験が役に立ちそうにないから、このままで直腸の張りを見ながら5番から順番に試して見たらどうだ?」


「直腸ですか?」


「これだけ太ければ肛門拳筋の伸びは心配ないだろう。」



 綾が全部のヒップリフターを横に並べて順に試してゆく。

 いつもより集中しているせいか、お尻の振り方が大きい。


「本間先生、綾ちゃんいつもああなんですか?」


 陽子が小声で訊ねる。


「手先に集中するとああなる様だ。黙っててくれよ、変に意識すると集中が乱れるからな。」


「かわいいですしね。」


 黙って後ろから鑑賞する3人だった。

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