第81話 報告会③
「こんなところかな?」
「最初の報告会の記録映像の件がありますね。」
ゆかりが指摘した。
「そうだったね。ゆかりお願い。」
「先程報告があったように、肛門の最適な引っ張り具合を見付けるために、たくさんの肛門の画像が必要だそうです。最初の報告会でみなさんがお尻の揉み合いをしている映像が役に立ちそうなので提供してくれないかとお願いされました。」
「私の方で音声を消して、お尻の穴が写っているところだけに編集して提供しようと思うのですが、いかがでしょうか?」
「顔とあそこにモザイクかけてくれる?」
「それはちょっと大変なので・・・。でも本人の顔が写っているお尻の穴はほとんどありませんでしたよ?」
「服装でわかるよね。」
「そのへんは本間先生を信じていただくしかないと思います。」
「さっきの話に出てくる昔の本間先生は信じられるんだけどね。最近の本間先生はどうなの?」
「綾ちゃんや見学に来た私たちと裸で仕事するために、いろいろ我慢してくれてるみたいだから大丈夫なんじゃないかな?おちんちんは元気すぎるけど。」
「仕事に対する姿勢だけは保証できます。あとは40歳のおじさんにしては上出来ってレベルじゃないでしょうか。」
「流出する心配はないでしょうね?自分でも悪ノリしすぎたなぁって思ってるんだから。」
「ここのセキュリティーは相当固い筈ですよ。信用がなくなったら立ち行かなくなりますから。」
「むしろ私のところの元データの方が危険なぐらいですね。」
「ゆかり、編集が終わったら、それ消してよね!」
「特定の人だけ編集でカットしたりできるの?」
「誰のお尻の穴かわからないアップのカットが多いので無理ですね。」
「じゃあ仕方ないか。みんなが卒業生の役に立とうとしてるのを邪魔する訳にはいかないものね。」
「今いない子はどうするの?」
「私が個別に了解を取ります。」
「嫌がる子がいたら声かけて。私も一緒に説得するよ。」
「じゃあそういうことで。卒業生としてみんなの協力に感謝します。」
「綾ちゃんどうぞ。」
「あ、私からもご協力いただいてありがとうございます。」
「私からのご相談は、明日から毎週金曜日の仕事終わりに更衣室で懇親会をすることになったので、それのお誘いです。」
「あ、私参加する!」
「有里、ちょっと待って。」
「綾ちゃん、それって経費は会社持ちよね?それとどうして準備室じゃなくて更衣室なのかしら?」
「経費で落とすって言ってました。それと更衣室でやるのはドレスコードが全裸だからです。」
「「ヌーディスト飲み会?」」
「そっちの方に目覚めたの?」
「そんなんじゃありません!見学に来た人ならわかると思いますけど、裸で作業する間、丈太郎先生も私たちもいろいろ我慢していると思うんです。このままじゃ長続きしません。もちろん我慢が必要なこともありますけど、お互い裸でいることに慣れれば我慢することは減っていくと思います。先生の最初の提案は、お昼を裸でってことだったんですけど、裸で食事するなんてお行儀悪いじゃないですか?だから私が飲み会にしようって言ったんです。」
「酒の勢いで押し倒されたいと?」
「その恐れがあるからみなさんをお誘いしてるんです。ユミさんでもいいんですけど先生がユミさんが入ると長くなるって・・・。」
「ユミちゃんザルだって話だからねぇ。」
「つまり私たちは綾ちゃんの貞操を守るために呼ばれてるってことかしら?」
「申し訳ありませんが、そういうことになります。」
「有里、いいわよ。」
「じゃあ私は参加ね。」
「私も明日は参加します。お尻を揉んでもらわないといけませんから。」
「私もです。」
「私も月曜日からヘルプに入りますから、ご挨拶がてら参加させていただきます。」
「更衣室はそんなに広くないから、今週はパスしようかな?今日見学したばかりだし。」
「私もそうします。」
「それなら私と岬も今週はパスするよ。」
「あんたたち館長にバレないようにしなさいよ。悪いことだとは言わないけど、バレたら本間先生のイメージがもっと悪くなるから。」
「さっきゆかりさんからお話がありましたが、来週の月・火と生理休暇をいただく間と水曜日、ゆかりさんにヘルプで入っていただくことになりました。ゆかりさん、よろしくお願いします。」
「任せてください。」
「それと水曜日にミュージアムを見学させてもらいたいんですけど、瞳ちゃん、ちょっと予定より早いけど大丈夫かな?」
「綾さんだったらもし何か予定が入っても一緒にできますよ。大丈夫です。」
「制服とかあるんじゃないの?」
「綾さんなら私のが着れると思うので必要になったら予備を貸します。」
「じゃあ、明日の分の報告会は土曜日にすることにして今日は解散ね。お疲れ様。」
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