第77話 綾子②
綾子の体内に溜まった血液を排出するために彼女の上半身を起こした状態で待つ間、2人はこれからの作業の相談する。
「直腸も腸の内だからヒップリフターには思ったより人種の違いが影響するかもしれん。」
「2人だけでいくつものヒップリフターを試すのは大変ですね。」
「姫の尻が小さいのが救いだが、俺に形の違いがわかるかが問題だな。」
「私も協力しますから頑張ってください。」
「協力って何をしてくれるんだ?」
「反対側に回ったら私のお尻が見えるでしょう?こんなスタイルのいい子が相手じゃどれだけ参考になるかわかりませんが、見比べていいですよ?」
綾にしたら大サービスだ。
「それは助かる。大いに参考にさせてもらおう。」
新しいインナーコルセットをセットすると、綾がヒップリフターを取り付ける。
「何かコツみたいなものはありますか?」
「俺も数人やっただけだからな。コツではないが、直腸の扱いには気をつけてくれ。固定が甘くても最後には髪の毛で括るんだからグイグイ押し込む必要はない。」
ヒップリフターは相談の結果、3番から始めることに決まったので、綾はそれを切開した綾子の膣に入れ、インナーコルセットに引っ掛ける。直腸の結び目を探してインナーコルセットに引っ掛けようとするが、下からではうまくいかない。
綾の手先の動きに集中した時の癖なのか、お尻をフリフリ振っている。
結局もう一度ヒップリフターを外して、直腸を引っ掛けた状態でセットすることになった。
綾子をうつ伏せにして、尻を突き上げたポーズで肛門拳筋の張りを確認してから膝立ちにさせてお尻の形を見る。
綾子は長身なので、うなだれた彼女の頬を綾の頬で支えている。
綾子のお尻を見た丈太郎はあやの後ろに回ると、
「姫と同じポーズになるように少し前傾してくれ。尻の力は抜いてな。」
と指示してきた。
丈太郎が腕を組んで2人の周りを回る。
綾は丈太郎の位置に合わせてポーズを調整する。
「特に問題なさそうに見えるが、念のためもう1パターン試したい。2番に下げるか4番に上げるか判断が付かないから尻を持ち上げてみてもいいか?」
「持ち上げるってどうするんですか?」
丈太郎は綾子の尻の下半分を両手の平で包むと、「こうだ」と言って上に持ち上げる。お尻の重さを量るような動作だ。
「いいですけど、重いとか言わないでくださいね。一切感想は要りませんから。」
「褒め言葉でもか?」
「褒め言葉でもです。」
丈太郎が綾の尻を持ち上げる。
肛門周りを揉まれたときより愛撫に近い触り方だ。
もう一度綾子の尻も持ち上げた。
「うん。2番にしよう。」
綾は自分のお尻が重かったのかと思った。
丈太郎が2番のヒップリフターを持つと、楓の脚の間に仰向けに潜り込む。
綾はみなみの言葉を思い出した。綾も綾子も胸は控えめなので、この体勢で愛液が垂れたら丈太郎の頭にかかってしまう。しかもみなみと花の時と違って今回は綾の性器の方が丈太郎の顔に近い。
綾のそこが急速に潤み出した。小陰唇もどんどん開いてゆく。
「どうした?」
声をかけられたということは丈太郎も気付いているんだろう。
綾は覚悟を決めた。
しかし声は震えてしまう。
「せ、先生。私は手を放せませんから、お汁が頭に垂れそうになったらすみませんが、拭ってくださいね。」
丈太郎はヒップリフターを交換する手を止めると
「お、おう。気を遣わせてすまんな。」
と言って、指先で綾の小陰唇の内側を拭った。
綾は初めてそこに感じる自分以外の指の感触に予想以上の快感を覚えたが、同時に2回だけで終わってしまったことにもどかしさも感じた。
ヒップリフターの交換を終えた丈太郎が2人の脚の間から頭を抜く。
彼の陰茎は姿勢が変わっても臍を向いたまま角度を変えない。
「大丈夫か?」
「平気です。」
2人の周りを回った丈太郎が綾子の尻を持ち上げた後、しばらく考えてから綾に声をかける。
「もう一度持ち上げるぞ。」
「どうぞ。」
力を抜いた綾のお尻が丈太郎に持ち上げられると、彼女の性器から愛液がポタポタと落ちた。
「代わろう。これでいいと思うから確認してくれ。」
「肛門は確認しなくていいんですか?」
「思ったより人種の違いが大きそうだから、2〜3人のデータを集めても役に立たんだろう。」
綾がお尻の形を確認して2番で問題ないということになったので、後始末とヒップリフターの固定をしたが、少し物足りなさが残った綾だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます