第75話 女子トーク③
「全く・・・。報告会で利奈たちにバラしてやるんだから。」
丈太郎がいなくなった更衣室でシャワーを浴びながらみなみが呆れている。
「ゆかりさんはわかってたみたいですけどね。でもあれは40歳のおちんちんじゃないですよ。」
「絶倫ってやつ?」
「回数は衰えてるんじゃないですか?1回出してもらったらおとなしくなるかもしれませんよ?」
実はこの中で唯一の経験者の友紀が冷静に分析する。
「ここはそういうお店じゃありません!」
「そうですよねー。栗の花臭くなっても嫌ですし。後輩にそんな匂い付けたくありません。」
「じゃあ何とかしてまた抑えてもらうしかありませんね。」
綾がため息をつく。
「それがそうとも言い切れないのよ。抑えてるってことは緊張してるってことだから、作業環境としては決していいことじゃないからね。」
「邪念を払ってるんじゃないんですか?」
「本間先生がそんなことできると思う?初体験のとき男の子が勃たないのは緊張が原因らしいから、そういう精神状態は好ましくないでしょう?」
耳年増のみなみだ。
綾と友紀がドライヤーを使い出したので話は中断したが、準備室でお弁当を食べ出してもいい考えは思い付かなかった。
「結局、私が慣れるしかないってことですか・・・。」
「我慢とは言わないんだね。」
みなみに指摘されて、綾はしばらく考える。
「うーん・・・。やっぱり自尊心をくすぐられる部分もありますし、ぶらぶらしてるのは見苦しいですから。」
「みなみさんはどうなんですか?お汁が凄かったですけど。」
「気付かれちゃったかぁ。」
「そりゃあ友紀さんがあそこに居るのは不自然ですから。」
「だって羞恥プレイの後であんなに近くから見上げられちゃったらねぇ・・・。本間先生の頭を汚すわけにはいかないでしょう?綾ちゃんは大丈夫なの?」
「かなりヤバいですけど、今のところ大丈夫です。でもゆかりさんやみなみさんのを見てると、何か考えとかないとダメですね。」
「ゆかりはどうしてたの?」
「ゆかりさんの場合は先生の頭より上に垂れたんで大丈夫でした。」
「どうして・・・。胸の分?」
「残念ながら、他に考えられません。私も相手に胸があれば大丈夫なんでしょうけど・・・。」
「うーん・・・。あの体勢で片手を離すのは無理だから、一旦中断してもらうか、そのまま垂らすか、本間先生に拭ってもらうかだね。」
「どれもダメですよー。こっちの都合で何度も中断するなんてできません。」
「じゃあ開き直るしか無いね。向こうも開き直っておちんちん勃ててるんだから。」
「でも、丈太郎先生に触らせるなんて・・・。」
「じゃあ頭にひっかける?」
「それが許されるのは初回だけですよー。根本的な解決になってません。」
「初回はいいんだ・・・。綾ちゃん結構Sなところもあるね。」
「本間先生なら卒業生にもっと凄いことしてるんだからなんとも思わないんじゃないですか?」
友紀が経験者の余裕を見せる。
「こっちが気にしますよー。それに丈太郎先生は生きてる人間にしか反応しないから、そうとも言い切れないし。」
「姫ちゃんの時も?」
「『姫で硬くしたくない』って言ってました。」
「一途なところはいいんだけどねー。相手の川田姉妹が重すぎて潰れないかな?」
「美談ではありますけど、確かにやってることだけ見れば、姫ちゃんもユミさんも重い女ではありますね。」
2人は
『手術の時に執刀医が汗を拭ってもらうようなものだと割り切ればいい』
と言ってミュージアムに帰っていったが、立場が逆じゃないかと思う綾だった。
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