第47話 咲②(利奈・瞳)
「作業台の上を片付けておいてくれ。俺はインナーコルセットを取ってくる。」
綾にそう言うと、丈太郎は冷蔵庫に向かったので、作業台の上の、咲の肉が付いたインナーコルセットを始末する綾に、利奈が小声で言う。
「さっき近くで見たけど、本間先生すごい体ね。あれで30代なんて信じられないわ。」
「40だそうですよ。」
「長寿族か何かじゃない?」
瞳は丈太郎の方を見ている。
2人ともやっと周りが見える様になってきたようだ。
「これがさっき切り出していたインナーコルセットだ。」
丈太郎が綾が片付けた小さい方の作業台にインナーコルセットを載せる。
「そんな大きな物、どうやって咲ちゃんのお腹に入れるんですか?」
「軟骨でできているからな。こうなる。」
インナーコルセットを畳んで捻ってみせた。
「で、中で伸ばす。」
「出血は止まったな。寝かせてくれ。」
利奈と瞳はそっと咲の上半身を倒して作業台の後ろに戻った。
裸でいるのに慣れてきたのかガードが緩くなって乳首や陰毛がチラチラ見え隠れする。
丈太郎が咲の中にインナーコルセットを入れ始めると、2人は後ろに回って見学する。
加減がわかってきたのか角度的に見られる恐れのない下半身はノーガードだ。
丈太郎の手元だけでなく、背中やお尻も見ているようだ。
咲の膣から腕を抜くと2人はまた股間を隠す。
丈太郎が上半身側から引っ張るインナーコルセットを押さえている間、綾もお尻に視線を感じた。
丈太郎が綾と一緒に、さっき咲の中から流れ出た血を水道で洗い流しながら、
「さて、これから彼女のお尻の形を整える訳だが、俺たちも今日でまだ3回目だから何か気付いたことがあれば遠慮なく教えて欲しい。特に尻の形の調整具合については頼りにしてる。」
と話し掛けた。
「私たちミュージアムスタッフの念願でもありますから、最大限お手伝いします。」
「頑張ります。」
と2人も熱い。
「日向、先に中の具合を確認してくれ。直腸の結び目とインナーコルセットの位置関係に注目してな。」
と言われて、綾は咲の膣から手を入れて手探りで位置を確認するが、昨日の静との違いがわからない。
「確認しました。」
丈太郎も綾と交代して中を探ると、
「特に変わったところは無いな。3番か4番、どちらにする?」
「どちらとも言えないので両方試すことになるでしょうね。」
綾は残念そうだ。
「なら緩い方から行こう。3番をくれ。」
綾は丈太郎に3番のヒップリフターを渡すと、4番を持って利奈と瞳に説明する。
「このヒップリフターをさっきのインナーコルセットの内側に引っ掛けて、ここのくぼみに直腸の結び目を引っ掛けて肛門を内側から引っ張るんです。」
「綾さん、直腸の結び目って何ですか?」
「あ、瞳ちゃんは2次会に居なかったんだっけ。卒業生は内臓を取り出してあるでしょう?お尻の穴を塞ぐために直腸を結んであるの。」
「わかりました。お尻の穴が開きっぱなしじゃ困りますもんね。」
「で、まさにそこなのよ。結んであるって言っても括約筋は緩んだままだから、結局お尻は緩んでいたんです。そこを締めるために肛門を内側に引っ張ることにしたんだけど、引っ張り具合でお尻の形が変わるから、ちょっとずつ違うヒップリフターを試していちばんきれいなお尻になる番号を探さなくちゃならないんです。」
「説明は終わったか?立たせるから3人で具合を見てくれ。」
咲を抱きしめる形になっている丈太郎を見て、『うわーっ。』とか言っている2人から離れて、綾は抱かれている咲の姿勢を直すと、3人で咲の後ろに並んだ。
「いいと思いますけど・・・。」
「今までよりはずっといいよね。」
「先生、ちょっと待ってもらえますか?」
「ん?構わないが何をするんだ?」
丈太郎の了解を得た利奈は、
「瞳、綾ちゃん。咲ちゃんと同じポーズで横に並んで。」
「あー。また女子高生とお尻を比べられる。」
と言って、綾は丈太郎より少し後ろまで移動する。
「瞳ちゃん。この位置なら丈太郎先生から見えないよ。」
「私が女子高生だったのは去年までですよー。」
追いて行った瞳は何か勘違いしているかもしれない。
作業台の上の咲、床の上の綾と瞳。同じポーズをした3人のお尻を立ったり座ったりして目の高さを調整しながら比べる利奈はプロ意識のせいか体を隠すのをすっかり忘れてしまっている。
ちなみに綾は瞳と並ぶのを嫌がって作業台の反対側に回った。
「綾ちゃんと瞳の方がいいお尻ですねー。」
「ダメか。一応肛門の外観も見ておいてくれ。」
と言って丈太郎は咲の上半身を前に倒し、尻を突き上げたポーズをとらせる。
まずいことに咲の尻を支える丈太郎の、利奈の体に反応して天を突いた陰茎が、咲の頭の上でむき出しになった。
恥ずかしい格好をさせられた咲より丈太郎にみんなの視線が集まる。
驚く瞳、呆れる綾、利奈は原因が自分にあることに気付き体を隠そうとしたが、丈太郎の気まずそうな顔を見て、
「いいですよ。」
と言って僅かに微笑みながら肩の力を抜いて体を隠すのをやめた。
「すまんなぁ。自由になるもんじゃないからなぁ。」
と丈太郎が言い訳をする。
利奈の髪ブラも乾いてしまって、ほぼ役に立っていない。
太っている訳ではないが適度に脂肪付いた色白の利奈の体はどこもかしこも柔らかそうだ。
少し濃いめのよく手入れされた陰毛が、その中で自己主張している。
丈太郎は、縮れた隠毛は久しぶりに見るなぁ。と思った。
隠毛に『久しぶりに見るタイプ』と『よく見るタイプ』があるあたり、普通ではない。
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