第46話 咲(利奈・瞳)
3人が処置室に入ると既に作業台の上に卒業生が載せられていた。
「咲ちゃん。」
利奈が呟く。
利奈も瞳も胸と股間を隠しているが、利奈は編み込みを解いた髪でうまく乳輪を隠しているので両手で股間を隠している。
その分、余裕があるせいか、ほとんど下を向いてしまっている瞳より先に作業台の上に横たわっている咲に気付いたのだろう。
当然、綾は何も隠していない。
「榊原くん、内田くん、もっと近くで見るといい。手を伸ばして作業台に届かない程度までは近付いていいから。」
2人はおずおずと近付いて来る。
綾が横に立つと、丈太郎は咲の紹介をした。
「彼女は水野咲。高校生だった。死因は脱水による多臓器不全。熱中症だな。」
黒髪ボブカットの小柄な美少女だ。
人懐っこい感じの猫目が瞳に似ている。
控えめなスタイルも似ているかもしれない。
小さな胸の上の乳輪のピンクは少し薄くサイズは大きめだ。
いつもの様に、丈太郎は咲の両脚をM字に開かせ、毛足が長く大陰唇にまで生えている陰毛を掻き分けて膣前庭にメスを入れる。
見学の2人は丈太郎の後ろに回って見ているが、少し前屈みになっているので利奈の髪ブラが危うい。
メスが膣の中まで進むと咲の膣からの出血量が増える。
「出血が増えてるけど大丈夫なの?」
利奈がカニ歩きで、手が空いていそうに見える綾に近付いて小声で訊ねる。
「もうちょっと増えますけど、そこで一定になります。出血しているのは毛細血管なので大丈夫ですよ。」
丈太郎が切開した咲の膣に両手を入れ切り出したインナーコルセットを綾が受け取ったので、それを見るために瞳も移動して来た。こちらは2カ所隠しているのでもっと動きがぎこちない。
「彼女たちのお腹の中には空っぽになったお腹が凹まない様に軟骨でできた骨組みが入っています。インナーコルセットと言います。」
それを聞いていた丈太郎は、後ろを振り向いて、
「小さい方の作業台を持って来たらいい。台の後ろに立てば下は隠さないでいいだろう?日向はそこにもう一度インナーコルセットを並べて見せてやってくれ。」
利奈と瞳は綾に聞いて壁際の作業台を取りに行く。
かわいいお尻が2つ離れていった。
「先生、気が散ってますよ。」
綾が丈太郎の股間を指差して指摘する。
「手か頭を動かしてないとどうしてもな。勘弁してやってくれ。」
彼の陰茎は水平まで起き上がっていた。
利奈と瞳が作業台を押して戻って来た。
瞳は胸を隠さなければならないので片手だ。両手で押している利奈も髪が乾いてきたので髪ブラが心許ない。
丈太郎が切り出したインナーコルセットの切れ端を綾が作業台の上に並べてゆく。
小さなスペアリブの様に見えるそれに付いている咲の肉を恐々突ついて、瞳が
「咲ちゃんはこんなにお肉を切り取られて大丈夫なんですか?」
と訊いた。
「残念ながら咲ちゃんはナノマシンに作り変えられて人間じゃなくなってますからね。植木の剪定みたいなもので、すぐ元に戻ります。」
「植物になって生き返った様なものですか?」
「そうですね。養分も与えますし綺麗でいるために手入れも欠かせません。その代わり桜の木と同じぐらいは綺麗なままでいられるそうですよ。」
丈太郎の作業が咲の上半身に移った。
脇の下を切開して、そこから手を入れ残ったインナーコルセットを切り出す。
咲の膣に手を入れて、それを受け取った綾に、利奈が
「お腹の中は暖かいの?」
と訊いた。
「彼女の体温はナノマシンの排熱ですから生きた人間と違ってお腹の中の方が暖かいということはありません。皮膚と同じぐらいです。」
インナーコルセットを取り出し終えたので、丈太郎が咲の上半身を起こすと咲の股間から体の中に溜まっていた血が流れ出す。
「この血が出て来なくなるまで待つんだが、君たち2人で両側から支えられるか?」
丈太郎に訊かれて利奈と瞳が顔を見合わせる。
「下は作業台にくっついたら隠せるから大丈夫じゃない?」
「私は本間先生の反対側でいいですか?」
利奈と瞳が体を隠しながら移動して丈太郎と代わる。
「すまんなぁ。この後姫の状態確認もあるからあまり時間がかけられないんだ。」
それを聞いて瞳が
「他にもお手伝いできることがあれば言ってください。」
と張り切った。
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