第42話 静②

 いつも通りの手順でインナーコルセットを入れると、続いてヒップリフターをセットする。午前中の姫を参考にして今回は3番からだ。

 まずは丈太郎が静を前から抱いて綾に見てもらう。


「どうでしょう・・・もうちょっと上げられるかもしれません。」


「代わってくれ。」


 綾と交代する。


「姫と同じように内腿の張り具合を見ながら試してみるか。」


 丈太郎が4番のヒップリフターを持って作業台に登る。


「先生!ユミさんみたいにこのままやるんですか!」


「何回も姿勢を変えるのは手間だしインナーコルセットがずれるだろう。恥ずかしかったら片手で隠せ。」


「隠しても恥ずかしいんですけどー。」


「お前が歓迎会で言ったように俺は見慣れてるし触り慣れてるから気にするな。」


 丈太郎は根に持っているようだ。


「私は見られ慣れてないんですー。」


 綾は文句は言うものの負い目があるので強く出られず、片手を後ろに回してお尻の間から性器を隠す。

 片手で静を支えなければならないので、自然と深く抱き合う形になり、2人の間で主に静の胸が大きく潰れた。



 丈太郎が仰向けになって静の脚の間に頭を突っ込む。

 丈太郎の髪が内腿に触れてビクッとした綾の体勢が崩れて静が倒れそうになった。


「おいっ!」


 丈太郎が静の太腿を支える。


「すみませんっ!」


 綾はとっさに静を両手で支えた。


 綾の性器が丈太郎の目前に晒される。


 踏ん張るために膝を大きく開いているため大陰唇が開き、中が少し見えている。

 慎ましやかなピンクの小陰唇の内側が少し潤んでいた。


 綾は今更隠すわけにもいかず、全身をほのかに赤くしながら静を支えている。


 丈太郎はその潤みに気付かないふりをして


「しっかり頼むぞ。」


 と言って、まずは3番のままインナーコルセットに引っ掛けるフックを一段上に上げてみる。

 陰茎は少し大きくなったかもしれないが。


「やはり上に上げると少し内腿が張るな。このまま4番に替えてみる。」


「はい。」


 と答えた綾だが、恥ずかしさのあまり静の肩に顔を埋めてしまっている。


 丈太郎が3番を取り出して4番に替えている間に、綾の小陰唇がほころんできた。

 微かに女の匂いが漂う。



 作業台の上から降りて、お尻の形を確認してみる。


「うーん、こんなもんか?」


「代わろう。」


 と言って、ぼーっとしている綾の肩を叩く。


「あ、はい。」


 綾の足元がおぼつかない。

 少し内股になってしまっている。


「いいと思います。5番は試しますか?」


「4番でも結構引っ張っているから5番はやめておこう。インナーコルセットが歪むぐらいならいいが、直腸が切れたら大事おおごとになる。」

「ちょっと待ってくれるか?」


 と言うと、丈太郎は静をうつ伏せにして、姫とユミの肛門を比べた時と同じ、お尻を突き出したポーズをとらせる。


「参考になるかもしれんから肛門の外観も見ておこう。画像を残して比べられるといいんだが・・・。」


 処置室に持ち込むには不透明の特殊コーティングを施さねばならないので光学製品は使えない。


 静の肛門はミュージアムで見た緑のものとは違って窄まっている。その下の性器の切開部分が広がって生々しい。


「明日、状態の確認が済めば外で撮影できるのでは?」


「ああ、切開部分が癒着すると少し変わるかもしれんが、それでも画像があった方がいいな。」

「代わってくれ。」


 綾と交代して今度は丈太郎が見る。


「肛門をこのポーズで見たのは川田のだけだが、そこそこ近いな。」


 と言って丈太郎がこちらを見るので、まだ体の火照りが収まらない綾は、


「見せませんよ!」


 と断った。

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