第43話 反省会

 綾は静の髪を梳かしながら、丈太郎は水で濡らした手で彼女の尻を撫でながら反省会をする。


「この子は筋肉質で尻の芯が硬いから4番になったのかもしれんな。」


 言いながら尻を揉む丈太郎の手つきがいやらしい。


「サンプルが増えてきたら傾向がわかるかもしれませんね。」


 綾は、それより作業手順に不満がある。


「もっといいやり方は無いでしょうか?」


「頻繁に場所を移動したり、役割を替わったり効率が悪いからな。3人いればやりようはあるだろうが・・・。」


 丈太郎に伝わっていない。


「私は毎回下から覗かれるのは嫌です。」


「君がヒップリフターを入れられるようになったら俺が支えるが?」


 綾はその状況を想像してみて、


「それはそれで嫌です。」


 自分が見るのも嫌らしい。


「女の子を端に立たせて私が作業台に乗らないで支えるのは?」


「安全第一だ。今日みたいなのは勘弁してくれよ。」


 そう言われては反論できない。


「とりあえず1回で決まれば問題ないわけだから、次からはヒップリフターを入れる前に、君にも肛門と直腸の状態を確認してもらって何番から始めるか相談することにしよう。次に大きい番号にするのか小さい番号にするのかは肛門の外観が参考になるかもしれん。」


 それなら少しは納得できるかもしれないが、先は長そうだと綾は思った。


「ああ、今のうちに髪の毛を1本頼む。」


 と言われて、綾は静の髪を1本切り取った。

 十分な長さがあるので3等分する。


「どうだ、括ってみるか?固定してしまったが多少は参考になるだろう。」


 と言われてやってみることにした。


 静の切開された暖かい膣に手を入れると、意外と近くにヒップリフターがあった。

 直腸と、その結び目を手探りで確認すると、組織が生きているらしく柔らかくがある。

 両手を入れて結び目がヒップリフターから外れないように静の髪で括るが、自分の指が少し見えているのでそれほど難しくはない。

 静の大きめの小陰唇が手の甲に触れるのが、何故か恥ずかしかった。


 フックのインナーコルセットへの固定は少し難しかったが、全部終えてから丈太郎に確認してもらう。


「いいだろう。」


「髪の毛の余った部分はこのままでいいんですか?」


「今回はどう癒着するか予想できないから、あった方が何かの役に立つかもしれん。

 癒着の具合次第では、ちょうちょ結びというわけにはいかんだろうが、簡単に外せるようにできるかもしれんな。」



 静を引き出しに納めてシャワーを浴びる。

 綾がドライヤーで髪を乾かして更衣室から出ると、先に出た丈太郎が待っていた。


「明日、見学者はここで待つように伝えてある。朝はオフィスで俺を待たなくていいから、ここで相手をしてやってくれ。」

「俺ではデリカシーが足らん部分があるかもしれんから、原則として見学者の相手は君に任せたい。」


「それがいいと思います。」


 丈太郎なりにわかってはいるようだ。

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