第5話 綾

全裸の綾を前にした丈太郎の視線が最初に向かったのは両手によって隠されている胸や股間ではなく、纏められた髪だった。


「うまく纏めたもんだなぁ。当たり前だがピンやゴムは使ってないだろうな。」


赤くなって下を向いている綾は、最初に見るのがそこですか?

と思いながら小さく頷いたのだが、その時丈太郎の股間が目に入った。


「先生、おちんちんが・・・。」


シャワーを浴びていた時はだらんと下を向いていた丈太郎の性器が2倍ほどの大きさになり、水平に立ち上がっていた。


「すまないなぁ。こればっかりはどうにもならん。今にもっと大きくなるぞ。」


あっけらかんとした丈太郎の体の反応に少し女としての自信を取り戻した綾は、まだ火照りの残る顔で丈太郎を見上げて


「次はどうすればいいですか?」


と尋ねた。

妖精の様に華奢な綾の裸体を前に、これは『脱いだら凄いんです』の逆パターンか?と失礼なことを考えていた丈太郎だが、


「両方の手の平を見せて、1周回ってくれ。」


と指示した。


両方の手の平を見せると、胸と股間が隠せなくなるが、見学だけならともかく、この姿勢のまま助手ができる訳がないので、綾は覚悟を決めて両手の平を丈太郎に差し出した。バンザイをさせられないだけマシである。


綾の胸と陰毛が丈太郎の目に晒される。


胸は乳房というほどの大きさはないが、綺麗な半球の上に小さなピンクの乳輪が載っている。乳首は少し立ち上がっている様だ。

陰毛は細めで縮れが少なく狭い範囲に生え揃い、まっすぐにその下の性器を隠していた。


「よし、何も持ってないな。」


「当たり前です!」


と言うと綾は怒った様に後ろを向いた。


「最後に、これは俺が確認する訳にはいかないので、自己申告してもらうが、タンポンは入れてないな?」


「ナプキン派です!」


後ろを向いている綾の纏めた髪から覗く耳が真っ赤になった。


「申し訳ないが、糸1本でも持ち込むとナノマシンに大きな影響が出るんでな。」


と言う丈太郎の本当に申し訳なさそうな声に気を取り直して前を向くと、丈太郎の性器が更に大きくなって上を向いていたので、綾はまた赤くなって


「先生、それは・・・。」


と思わす訊ねると、


「まあ、こんなもんだ。」


と丈太郎は後ろを向いて処置室に入って行く。


20cm近くあると思われる自分の手首より少し細いだけの性器を見て、男性経験のない綾は後ろを付いて行きながら、


「邪魔にならないんですか?」


と訊ねると、丈太郎は


「処置が始まれば多分大人しくなるぞ。」


と答えたが、処置で美少女の体を好き放題するのだから、もっと大きくなるんじゃないかと疑う綾だった。

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