あ と が き

 第一部から引き続き読んでいただき有難うございます。

 最初にこの詩織編を読んで下さった方どのように感じてくれたでしょうか?

 貴斗編以外から移ってきた方、文章の書き表し方にかなりの違和感を覚えたのではないのでしょうか?

 貴斗編から移ってこられた方、どう思われました?

 予想通りと思った人、そうでなかった人も居ると思うのですけど。

 主人公、詩織の幼馴染み貴斗、彼は彼女からお受けしました告白のお言葉を曖昧にしたまま渡米してしまいました。

 それから約三年後、記憶喪失状態でお姿を現しました彼、もう一人の幼馴染みである香澄のお導きにより、主人公は思いが叶いまして彼とお付き合いすることとなるのです。

 お付き合い始めの頃の彼は無感情、不干渉で無粋、余り相手にされませんでした。しかし、主人公の献身的な接し方によりその彼のそれは徐々に改善されつつありました。ですが、主人公の親友である春香が事故に遭いました事により彼はまた可笑しくなり始めたのです。それに付け加えまして、彼の記憶喪失は直る兆しを見せません。

 その様な彼をより献身的にお支えしようとするのです。

 多くの時間が流れる中で本心を余り見せる事の無い彼、彼女はその行為が確りと彼にお伝わりしていないのではと疑問を感じ始めるのでした。

 一生懸命に彼の事を理解しようと毎日を過ごす彼女。

 彼の事を深く思えば想うほどある事に気付きまして、彼の記憶がお戻りする事を恐れるようになるのでした。そして、主人公自身が危険な目に遭う事によりその思いがいっそう強くなってしまうのです。

 三年がたち、親友のお目覚め、それはうれしい事のはずなのに彼女にとって望むべき事ではありませんでした。

 なぜならその女の子お目覚めは彼を狂わせてしまうものでしかありませんでしたから。

 それの所為で彼は事故にお遭いしてしまい、一度、彼女を独りにしてしまうのです。

 彼が甦りましても波乱続き。

 どうしてかは、彼が彼女とお付き合いしてくださいましたお記憶をお失くしになられたからです。

 その彼に二度も拒絶されながらも一途に想い、努力し続けます彼女。そして、その想いは?

 はぁ~~~この書き方は本当に疲れる。

 ッてな感じでこの主人公を描いてみました。

 この主人公の言葉のイメージは普段は品の良いお嬢様言葉で感情の起伏で「微妙に」や「まるっきり」に言葉遣いが変化するように表現してみたのですが、まだまだ力量不足を感じずにはいられません。

 語り口調、心境、会話中の言葉遣い、一番悩んで書いた主人公です。

 非常に文章を打ち込むのが辛く感じました。

 多分、いや断然、それは著者自身が色々な意味で修行不足なせいでしょう。

 尊敬語、謙譲語、丁寧語、それら三つ、いわゆる敬語って本当に難しいですね。

 それと前半部分にある貴斗のオルゴールの旋律は幼少の頃、詩織が始めて貴斗に聞かせたフランツ・リストの練習曲、作品一の第九番。

 当時、音楽に興味のなかった貴斗ゆえ、その事を詩織自身も忘れてしまっている。


 最後に第二部全編をお読みしてくださった方、とても感謝しています。それと、まだ他の編を読んで下さっていない方、続けましてお読みになってくだされば、とても嬉しく思います。ですが・・・、第三部はお読みしない方がいいのかもしれません。


 天は弐賦を与えずといいますが、この主人公に幾つ物才能を与えられ、人として完璧に見えるが、完璧な人間などこの世に存在するはずが無い故に彼女にも外見からは想像も付かない心の中に大きな闇を抱え持っている。


 その真実は、第三部で明らかになるでしょう。


「第三部をお手にしました時、貴方(貴女)は物語の真実をお知りになるでしょう。そして、それは・・・・・・・・・」

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CRoSs☤MiND ~ 過ぎ去りし時間(とき)の中で ~ 第 二 部 藤 宮 詩 織 編 ☽ 変わらぬ想い ☀ DAN @daa_n

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