第10話

仙寒山付近でクリーチャーを狩り死体を特定の場所に集め山積みにになったところで鈴木達は内藤の絶妙な手の震えを利用して死体の解剖を行うのであった。クリーチャーの血は黄緑色で肌はそれぞれで色が異なる、

眼球や鼻、口などの顔のパーツは人間のを大きくした印象だ。体に関して言えば一番といっていいほど一貫性がない。形も違えば大きさも違う、クリーチャーの象徴ともいえるのは間違いなく異なる体系に違いない

そして一番重要な弱点となる部位は首と背中だと判断した内藤は「勝てる!勝てるよ首と背中をメインにクリーチャーを1か所に引き付け一撃で倒す、それを3人で回しながらやるそれにクリーチャー自体このレベルなら意外に早く片付くかも」鈴木「いや、それはないたしかにこのレベルならあり得るが俺が前に戦ったクリーチャーを操る奴は特殊な3体のクリーチャーを手中に収めていると言っていた。

それに何か匂うんだよな奴の強さ自体は規格外に強いわけでもない寧ろパワーだけの話ならクリーチャーの方が強い」佐藤「確かにそうだな操る能力さえなければひょろがりのガキだもんな、それよりも警戒すべきは仙寒山で出会った牧だろ」


そんなことを言ってる矢先それは突然起こった。雪崩だティラノが青龍の鱗を破壊したことによって着実に崩壊が進む仙寒山、それを感知した佐藤は喜びの感情を引き出し自分たちに対して迫りくる雪崩に太陽の光を1点集中で集め解き放つことで回りの雪を一瞬で蒸発させた。この圧倒的な能力の進歩に歓喜の雄たけびを上げる佐藤と内藤はこの後起こるとんでもない真実を目の当たりにする。3人の目の前を遮っていた湯気がゆっくりと引き始めると共に3人の目の前に現れたのは全長は3m程だろうか肉付きなんて言うレベルではないゴツイ人型の者がこちらに近付いてくる。そう彼こそが鈴木と佐藤の秘密を知るティラノである。ティラノは彼らとの距離、半径

2m以内でこう言い放った「俺はティラノ、この星の王だ。鈴木お前のことは知っている、お前もだ鈴木と同じ時代に保存された時顔を見た、問題はお前だここに来てまだ日が浅い故に馴染むのが早いそれがお前の弱点だ」

そういうとティラノは片腕で内藤を投げ飛ばした。2人は今まで感じたことのない恐怖を感じたティラノの圧倒的存在感と強さに手足が震えその場に立ち尽くすことしかできない2人をティラノはあざけ笑う「フッくだらんお前たちはそうやって自分たちより強い敵に出くわしたとき仲間をほったらかして少しでも自分たちが助かる道を模索しやがる。そして私利私欲のため同族同士で争い生命の源である星すらも汚している、弱いくせによくそんな事ができたな」


ティラノは鈴木達には目もくれず内藤の生死を確認する。するとどうだそこには内藤の死体はない、振り返るティラノの視線には二人の姿もないティラノは困惑したと同時に危機を感じた。

「やはりこいつが桜花山で命の泉の恩恵を受けた人間だったか、とはいえ俺に気づかれないように気配を消すとはさすがだな」そして地響きが起き後ろから無数のクリーチャーを引き連れて赤井と牧がティラノと合流するのであった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る