第9話

一方その頃、紅炎山に来たティラノは山の象徴である「ラーの翼」を干からびの鏡で消滅させてしまう。するとどうだ今までどの山よりも力強く存在していた紅炎山のマグマは塊り温度は下がり地形は砂のように柔らかくなり近くで見ても火山とは程遠いものとなり果てた。息つく間もなく仙寒山をを目指すティラノ「くそ、命の泉の恩恵を受けた者がいるこれはあってはならない事だ」


そして仙寒山にてティラノは牧と会い事情を話す。牧「本当ですか?先ほど僕が接触したときは能力の解放は見られませんでした、しかし我々は疑われています。3人は1か所に留まらずに行動してるみたいです」ティラノにそう伝えると牧は赤井と会うために枯籠山を目指した。枯籠山には大量のクリーチャーを従える赤井の姿があった。「久しぶり~牧どうこの数、千体集めたよ勿論洞窟の奴もね」牧「やるな~さすがは相棒だぜ」牧はティラノからの伝言を赤井に知らせたすると赤井は言った「まぁ大丈夫でしょ、旧世代の鈴木達とつるんでなければ問題はない」牧「どういう意味だ?」赤井「いくら山の恩恵を受けていようと所詮は人間、俺たちの相手ではない」牧「そういや一人知らない奴がいたな…そいつをマークしてみるか」赤井「んっ?誰そいつ…まぁティラノ様の合図でクリーチャーを解き放つんだどうせあいつらもそのうち俺たち側に回るさあいつらも馬鹿じゃない逆らえば死ぬ、それだけだ」牧「そういえば俺たちもティラノ様の事あまり知らないよな、てか教えてくださいなんて言えるはずもねぇそう言って死んでいった奴は何人もいるからな穏便に行こうぜ」

そしてティラノは牧と離れた後、仙寒山の象徴である「青龍の鱗」を干からびの鏡で破壊し赤井達に合図を送ったのであった。ティラノ「終わった…終わったぞ、これで特殊能力者は誕生しないだが少なからず敵はいる絶対に見つけ出し殺してやる。

この惑星を反映させる事ができるのは我々アトミック星人のみ、人間なんぞに存在価値はない…我は見た100年前の地球人をあれは酷かった同胞に重火器を向け刃で切りつけ誇らしげに雄たけびを上げる姿を」


ティラノは語った、自分たちが地球とはかけ離れた別の惑星から来た宇宙人である事を、一度は地球に来たものの環境汚染の影響で住むには大敵あったことを、人間は同胞でも殺しあう野蛮な種族であることを。

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