第7話

しばらくすると内藤たちは仙寒山に到達していた。あたりは真っ白な雪でいっぱいだった、現実世界では即死レベルの寒さに耐え暖のとれる場所を探した。すると彼らの前に一人の男が現れる

「すいません僕一人で行動しているんですが仙寒山に来てわかりましたあなた達が集落から逃げてきたんでしょ?なんでそんなことをって顔してますね、クリーチャーですよあいつらが死ぬときに体から膨大なエネルギーが放出されるんですそれを僕が感知して何かと思い下山したんです」佐藤「そうですかでも見ない顔だな、今までどこでどう暮らしていた?」男「僕は一か所に留まりませんクリーチャーが襲ってきますからね~それにずっと同じ場所にいるとつまらないでしょ、あっ申し遅れました牧ですよろしく」鈴木「あんた俺たちのことどれだけ知ってる、それに能力は何だ?言っておくが俺たちはこのまま3人で行動させてもらう」


鈴木がそう言うと牧は「わかりましたごめんなさいねいきなり話しかけて、でも安心してくださいこの仙寒山にはクリーチャーは来ません…寒いから」鈴木「そんなことは分かってるそれに俺の質問に答えてないぞ」

牧「僕は個々の能力を増大させる力を持っています、もちろん一時的ですが」

鈴木「一時的?お前この世界に来て何年だ?」牧「25の時にここに来て30年近く経ちますが…何か?」鈴木「そうか30年、ずっと一人か?」

牧「はい…」牧がそう言うと3人は牧から遠ざかるように去っていた。内藤は鈴木に聞いたなぜあんな質問をしたのかとすると鈴木は立ち止まり言った「俺たち能力者は少なからずエネルギーの集合体でつながっている

以前修業した時に体感した通り少しの意識の違いであれほど大幅な戦力増大はこの世界でなければ不可思議に等しい」佐藤「なのに奴は30年もいるのに能力の維持を一時的と言い切った、すでに能力が使える身でだぞ」

内藤「そっか、でもここにくる以前に持病とかあったんじゃない?」

佐藤「それは考えにくいここにくる者は皆健康的な20代、およそ100年間、鈴木と俺で調査した結果だ」鈴木「まぁそもそも奴の言っている事自体信用ならんけどな」

そんなことを口走りながら3人は仙寒山頂上にある「かまくら」を目指した。


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