第五十三話 リンリン、ステータス、やばすぎて俺、呼吸、忘れそうだぜウェイ♪♪
アザセルさんの案内で、俺達は豪華すぎる控室のような場所にいた。
「では、陛下の準備ができましたらお呼びいたします」
一礼して、アザセルさんが部屋から出て行き、部屋には俺達と、お世話するメイドさん一人だけが残る。
部屋から出る前に『神眼』でアザセルさんのステータスを確認したが――。
《アザセル》(人間)
ATK 25400 《風雷の剣》+8800
DEF 16500 《特注紳士服》+5900
SPD 9800
《スキル》
紳士服の加護。風の加護。雷の加護。紳士名人。執事達人。剣豪。攻撃力超強化。防御力超強化。素早さ超強化。状態異常半減。毒無効。
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流石は【九将軍】。サダンさんには及ばないものの、ゴブリン四天王以上の強さだ。
ついでにリンリンのステータスも確認しておくか。
メイドさんが丁寧に淹れてくれた高そうな紅茶を飲みながら、『神眼』で高そうなお菓子をぱくぱく食べて、ハムスターのように頬を膨らませながら、心から幸せそうな顔をしているリンリンを見る。
《リンリン》(人間・英雄)
ATK 657000
DEF 382000
SPD 544000
MP 163000
《スキル》
英雄Lv74。守護者Lv50。女神の加護。天使の加護。精霊王の加護。全属性の加護。聖人。極拳。極体。状態異常無効。
《身長》
164センチ
《体重》
52キロ
《スリーサイズ》
バスト 90 ウエスト 58 ヒップ 86
《好きなタイプ》
お父様のような強くてたくましい男性。
《経験人数》
0人
《好きな体位》
不明
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おぎゃあぎゃらおらたかなさまてとしめはきへきてぬきふそばびびびびびびびびび――!!
「ぶーーーーっ!!」
「きゃっ!」
驚きすぎて脳がバグり、口から吹き出した紅茶が、正面に座っていた天使に全部かかった。
「まあ大変」
布を持ったメイドに拭かれ――。
「いえ、そのままで大丈夫です❤️」
――ることはなく、濡れたままの天使は、頬を赤く染めながらご機嫌だった。
「ジン。気をつけなさいよ」
すぐ隣に座っていたミイナが、紅茶を優雅に飲みながら注意してきた。
が、俺はリンリンの異次元すぎるステータスの高さにビビりまくって過呼吸になり、現在進行形で倒れそうだった。
「あひゅー……あひゅー……」
「ジン。聞いてるの」
すぐに返事を返さなかったので、ミイナが睨みつけてきた。
そして、様子のおかしい俺に気がついた。
「ジン! どうしたのよ!」
過呼吸で気を失いそうな体を、ミイナが揺さぶってきた。
「ジンくん、死んじゃダメぇ!」
真正面にいた、天使の顔がどんどん近づいて――。
ブチュッッ。
唇に柔らかい物体がぶつかってきた。
「私の愛で助けるからね、ジンくん」
天使が俺の体を引き寄せて、密着してきた。
ずちゅっ、れろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろ――。
口の中にウネウネした物体が入ってきて、動かない俺のベロを誘って踊るように口の中で暴れ回る。
「て、天使。アンタは……アンタは……!?」
「はわわわわわわわ!!」
顔を真っ赤にしたミイナとリンリン。それに待機していたメイドさんが、恥ずかしそうにしながらも俺と天使をガン見してきた。
クソ天使テメェ! これ以上は好きにさせねぇぞっ! ウオオオオオオオオオオオオオッ!!
溜まっていた天使コロスパワーを解放して、(他人からは変化していないように見える)スーパー天使コロスジンとなり、自力で呼吸を正常に戻した俺は、これ以上のキスを阻止しながら、ついでに天使をコロス為、天使の胸を強く握り潰す。
「んんっっ❤️」
「皆様大変長らくお待たせ致しました。これより陛下の御前へ……と……」
ガチャリと扉が開き、天使の喘ぐ声とともに、最悪なタイミングでアザセルさんが部屋に入ってきた。
アザセルさんはキスをしながら天使の胸を揉む俺を見て、石のように固まり動かなくなった。
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