第四十七話 残酷な天使の兵器。悪いゴブリンさんは、ハンバーガーになーあれっ❤️(※今回ひよこがいないのに【ピー】音多め】)
※ご報告。
今回俺、ミイナ、天使、それにゴブリン達による不適切なセリフや効果音などに【ピー】音がその都度流れるのでご了承下さい。
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「なんでエンペラーゴブリンもキングゴブリンも倒したのに、ゴブリンの相手しないといけないんだよ」
うんざりしながら、ゴブリントリオのステータスを『神眼』で見てみた。
《アカベエ》(魔物)
ATK 3300 《玉鋼のナイフ》+700
DEF 2700
SPD 4200
《スキル》
大地の加護。盗賊の心得。隠密。筋力強化。素早さ強化。
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《アオネ》(魔物)
ATK 2200 《玉鋼の弓》+700
DEF 1600
SPD 6000
MP 500
《スキル》
大地の加護。森の加護。狩人の心得。素早さ強化。視力強化。隠密。
《身長》
152センチ
《体重》
41キロ
《スリーサイズ》
バスト 82 ウエスト 54 ヒップ 80
《好きなタイプ》
アカベエかねぇ(〃ω〃)
《経験人数》
0人
《好きな体位》
不明
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チッ、ゴブリンのくせに色づきやがって。コイツもランサーゴブリンと同じ場所に送ってやろう、うんそうしよう。
秒でそう判決しながら、次に一番ヤバそうなゴブリンのステータスを『神眼』で見る。
《リョフ=ウンチョウ》(魔物)
ATK 8000 《ゴブリン英雄の薙刀》+2500
DEF 6600 《ゴブリン英雄の鎧》+2500
SPD 7000
《スキル》
大地の加護。三国志の加護。将軍の心得。武神の心得。馬術の心得。中回復。筋力強化中。防御力強化中。素早さ強化中。
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リョフ=ウンチョウだけステータス高すぎるだろ!
それになんだよ『三国志の加護』って、ここ異世界だぞ!
それぞれのステータスを確認したところで、強敵はリョフ=ウンチョウ一人だけということが分かり、聖剣を召喚して、先にアカベエとアオネを【ピー】しようとしたら、ミイナが俺の前に立ち。
「さあ、私の手で【ピー】されたいゴブリンは誰かしら」
と殺気を放ちながら武器を構える。
すると、リョフ=ウンチョウがミイナを上から下までジロジロ観察し始めた。
「……何よ、ジロジロ見て気持ち悪いわね。アンタから先に死にたいの? 【ピー】ゴブリン」
「ふむ、その強気の態度にその体。気に入ったぞ女、我の妻にしてやる」
「はあ?」
ミイナは突然の求婚に顔をしかめ、リョフ=ウンチョウは鼻息を荒くして興奮しながら。
「朝から晩まで【ピー】して【ピー】してやるから大人しく我のものとなれ女」
というふうに【ピー】な発言をしながら、【ピー】のようにミイナを手招きするリョフ=ウンチョウ。あの【ピー】野郎!
【ピー】する対象を変更。リョフ=ウンチョウ。マジでお前【ピー】してやるからな!
「リョフ=ウンチョウ。アオネがいるのに【ピー】【ピー】発言は控えるでゴンスよ」
「そうだよぉ。あ、アカベエもいるのに【ピー】や【ピー】なんてさぁ」
お互いの顔を気にしながら、アカベエとアオネが中心にいるリョフ=ウンチョウへと注意した。
「むう。すまなかったアカ兄、アオ姐。我としたことが、つい理想的な女に出会ってしまい興奮してしまった。反省する【ピー】」
「「全然反省してない(ゴンス)(ねぇ)!」」
ツッコミながらもいい笑顔で笑うゴブリントリオだが、そんな茶番をずっと見ていた俺やミイナの怒りは限界だった。
「ジン。とっととあのゴブリントリオを【ピー】するわよ」
「おう、泣こうが謝ろうがもう絶対許してやらねーぞあいつら!」
「ジンくん、ミイナさん。落ち着いて」
「「落ち着いていられ(ないわ!)(るか!)」」
怒りで興奮する俺とミイナに、天使は某猫型ロボットのように「しょうがないな〜」と言いながら胸の谷間に手を突っ込み、ゴソゴソ【ピー】しだした。
「……お前何してるんだ、天使」
「探し物を探してるの、えーーと……あ! あったあった。うんしょっと」
ドスン。
なんたらの法則的におかしいが、谷間からにゅ〜っと2メートルはあるアイアンメイデンに似た機械が出てきた。
「天使、これは何かしら?」
「だったら〜『全自動ハンバーガー製造機〜』です」
某猫型ロボットのような声でマシーンの名前を言い、ドヤ顔のままこのマシーンについての説明を始めた。
「このマシーンは材料さえあればどこでもハンバーガーを作ることができる画期的なマシーンなの」
「なるほど、それは便利だ」
「でしょう」
「だけどな、
なんで戦闘前にそんなマシーンを出したんだよ!」
「そうよ天使、今からあの【ピー】ゴブリンを【ピー】するからこの戦闘が終わってから出しなさい」
「ちっちっちっ、わかってませんね、二人とも。このマシーンは
「「それがどうした!」」
「ジンくんもミイナさんも怒鳴らないでよ。
ふ、ふ、ふ、こうするの」
不気味な笑みを浮かべながら、『全自動ハンバーガー製造機』の操作盤と思われるところをハッカーのようにカタカタと操作し、最後にタンっとエンターを押しながら、メガネを付けていないのにメガネをクイっと持ち上げるようなポーズを決める天使。
すると、『全自動ハンバーガー製造機』に機械の目が出現し、アイアンメイデンのような形からガチャガチャとトランスフォームし始めた。
両手両足が生え、全身には赤い光がほとばしり、暴走中のロボット犬のようなフォルムになった『全自動ハンバーガー製造機』が、赤い目をギンギン光らせながら高らかに吠える。
「ウオオオオオオオオオン!!」
「さあハンバーガー作りの開始よ、『全自動ハンバーガー製造機』という名の
「ウオオオオオオオオオ!」
「ハデス教官から借りたエ◯ァだと!」
天使の命令により、『全自動ハンバーガー製造機』――改めエ◯ァ666号機は、野生の狼のように荒々しくアカベエの腕に噛みついた。
「ぎゃああああ! 腕が、腕が【ピーーー】でゴンスうううううううぅ!」
「きゃあああ、アカベエをよくもぉ! 『ゴブリンライトニングアロー』」
アオネが電気を込めた矢を放つが、エ◯ァ666号機は光の残像を残しながらそれをかわし、今度はアオネの腕に噛みついた。
「いやああああああああ! アタイの腕が【ピーーー】だよおおおおおおぉ!」
「おのれ、アカ兄やアオ姐をよくも! 『ゴブリン一刀両断』!」
リョフ=ウンチョウが薙刀振るう。が、エ◯ァ666号機は刃先をガブリと噛み砕き、リョフ=ウンチョウの顔の前でパカっとアイアンメイデンのような巨大な口を開き、一口でリョフ=ウンチョウ飲み込んだ。
「ぐおおおおおおおお! 我の体が【ピー】! 心臓が【ピーーー】…………」
「「リョフ=ウンチョウ!」」
エ◯ァ666号機の口からダラダラと赤い液体が滝のように流れ、リョフ=ウンチョウの悲鳴が聞こえなくなった。
「まさかそんな、リョフ=ウンチョォォォォォォ!」
「リョフ=ウンチョウ、返事をしておくれよぉ!」
アカベエとアオネがエ◯ァ666号機に向かって叫ぶも、リョフ=ウンチョウから返事は返ってこなかった。
「グルルルル!」
エ◯ァ666号機はらんらんと光る赤い目で次にアオネに狙いを定め、巨大な口を開きながら走り。
「え……」
「危ないアオネ!」
ジャンプしながらドンっと横からアカベエがアオネを押し出し、エ◯ァ666号機にガブリと食べられた。
「アカベェエエエエエエエエエ!」
「ぎゃあああああ! 目が【ピー】! 足が【ピー】! 内臓が【ピーーーーー】…………」
アカベエの悲鳴が聞こえなくなった。
エ◯ァ666号機がくちゃくちゃ音を鳴らしながら、その口からは涎のように血を流す。
「あ……あ……」
顔から涙を流し、ペタンと地面に座りながら、股付近に黄色い水溜まりができるアオネ。
だがエ◯ァ666号機は無常にも、そんなアオネに再び狙いを定めた。
「いや……いや、来ないで、助けてアカベエ、リョフ=ウンチョウ!」
ジリジリ迫り来る死に対し、腕が【ピー】となったアオネが上からも下からも液体を垂れ流しながら必死に逃げる。
が、そんなアオネの逃走虚しく、エ◯ァ666号機の素早い動きで後ろから下半身をパクリと食べた。
「いやだぁあああああああああ!!」
エ◯ァ666号機から上半身を出し泣き叫ぶアオネだが、エ◯ァ666号機は顔を上に上げ、どんどんアオネを食べていく。
「ああああああアタイの足が【ピー】! 腰が【ピー】! 胸が【ピーーーーー】…………」
とうとう顔まで食べられ、アオネの悲鳴が聞こえなくなった。
「クゥーンクゥーン」
ダラダラと口から血の涎を流し、三人のゴブリンを食べ終えたエ◯ァ666号機の目と体の光が赤から緑に変化し、尻尾を振りながら天使へと戻る。
「よしよし、ちゃんと自分で材料を集めてくれましたね、偉いですよエ◯ァ666号機」
「へッへッへ、ウォン!」
チーーン。
エ◯ァ666号機の胸が電子レンジのように開き、中から出来立てほやほやのハンバーガーが三個出現する。
天使はそれを手に取り、俺とミイナに一個ずつ手渡して。
「さあジンくん。ミイナさん。エ◯ァ666号機が心を込めて【ピー】して作ったハンバーガーを召し上がれ」
「ウォン!」
「「食えるかあああああああっ!!!」」
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