2ページ くだらない人生

目が覚める、ベッドの上だ。

僕は近くに居たメイドの方を向き。

「ねぇ、今何時ぐらい?」そう聞くと

「お坊ちゃま、13時でございます、今日はお早いですね」

13時と言われ、ゆっくりと起き上がる。

「お腹すいた、朝飯は何?」いつも通りの質問だ。「お坊ちゃまが好きな、ホットケーキでございます、イチゴとチョコが掛かっております」

メイドはそう言って僕の寝癖を直していた。

「やらなくても良いよ、食べたら寝るから」そう言うとメイドは離れドアの所まで移動していた。

僕はベッドから離れると身体がフラフラとした。

「??」

寝すぎだなと思い気にかけ無かった、頭を掻きながら右足を前に出した。景色が少し歪んで見えた。眠すぎかなと思い左足を出す、景色は黒くなった、身体全身から力が抜ける、強力な脱力感が全身に走る。そこから先は床に倒れた勢いで景色が戻った。

「いっ……痛い」僕はそう言った。

ドアの方に待機していた、メイドがこちらに急いで走って来た。何やら大声で何かを叫んでいるようだ。

(何だか頭が回らない少し寝るか…)

そう思い眠る。


目が覚める、知らない天井だった、首を動かすと近くにメイドが居た。

「ここ何処?」そう聞くと「お坊ちゃま、あのですね……ここは病院です、そのおっ、お坊ちゃまは病で倒れてここに居るんです」メイドは涙ぐみながらそう言う、何となく察せる僕は病で助からないそう思う、親父は多分来るんだろう、医者に[どうにか治せないのか]とか怒鳴りながら。

(最高だ…この何でも与えられたくだらない人生を終わりに出来る)

安心感が満ちる、きっと天国に居る、母親に会えるのだろう。親父が昔と同じなら死にたくなかった、だが、昔と違って人が変わった親父なら死んだ方がマシだ。

「余命とかあるのかい?」

そう言うとメイドは

「不治の病で分からないらしいです」

悲しそうな顔をする、産まれてこの方、共に育ってきたのだから仕方ないだろうけど、僕にとっては彼女にそんな顔されるのは嫌ぐらいしかない。

「そうか、じゃあ夜か分からないけど寝かせて貰うよ、家に帰って明日から親父を頼んだよ、鈴音」

そう言って眠りに着く、泣きそうで苦しそうな声が近くで聞こえる。鈴音が泣いてるんだろう、コレはやらかしたかな、まぁいいか明日になったら謝ろう、そうしよう。


拍手の音が聞こえる、パチパチパチと

(うるさいな、こっちは寝てるんだよ)

「これでは起きませんか、ならコレでは」

いきなり肩を誰かに叩かれた。

(くっそ痛てぇな、そろそろ起きるか、ここの医者?は態度が悪いな)そう思いながら目を覚ますと暗かった…いやただ暗い訳では無く、暗すぎていた目を閉じているのと変わらないほど、だから瞬きをした、そして目を開けるそしたら。目の前が明るくなっていた、詳しく言うと目の前にテーブルがあったそして、その奥には椅子もあった、ただそこには1人の男性が居た。僕は自分の様子を確認して見るとさっきまで寝転んでいたはずが座っていた、いつの間にか。

目の前の男性が口を動かした

「おやおや…お目覚めですか?、それでは初めましてワタクシは親切なオジサン?、名前は…名前は…また会えましたらお伝えします」そう自分の事を親切なオジサンと名乗った男性は、懐からいきなりボロボロの本と赤い手紙を渡して来た。

本は光を放ち消えた、赤い手紙は何処かに消えた。

「えっ…変な本がきっ、消えた…」

少し慌てそしてこう思った。

(何だか退屈はしなそうだ、だけど凄く嫌な予感がする)

「今のは貴方様に物語戦争に参加して頂く資格です」

「物語戦争?何それ?」

首を傾けながらそう言うと

「物語戦争それは何でも願いを叶えられる戦いです、ワタクシは主催者ですのでルール説明の時と最後の時に会えますので頑張ってください、それと物語戦争には今の本によって強制的に参加ですのでお気を付けください」

なるほど、物語戦争に勝てば何でも願いが叶うのか

(何でも願いが叶うかぁ〜何でもねぇ〜それじゃアレだな)

願いはアレしかねぇな、それ以外は無い

「それではあなた様の覚悟はよろしいでしょうか」そう言われ

「僕の願い為に僕は覚悟は出来てるよ」

男性は口を開け問いただす

「それでは貴方様の願いとは何ですか?」

男性からそう言われこう答える

「僕の願いは?????だ」

男性は驚いた表情をして言う

「それはそれはとても意外でしたな、いや、しかしそのような事が願いとはとても面白い」男性にそう言われて僕は

「僕にとっては真面目に考えた結果なんだけどね、もしかしてダメだったかい?」と言った

「いえいえ、駄目と言う事はありません、人それぞれで願いとは違いますからね。

ある人は家族を殺した男に復讐、そしてまたある人はとある記憶を取り戻しそして戻る為、そしてある人は過去を変える為にっと言う感じに願いはそれぞれ面白く、そしていい物ですので」男性はそう言うそして続けて

「それでは貴方様には戦争の舞台となる、島に行ってもらいます、行ってもらいますっと言ってもワタクシが送るので心配無用です、それでは次会う時は、先程も申しましたようにルール説明の時と貴方様が優勝した時にまた会いましょう」男性がそう言うと

「そんじゃ、またルール説明の時に頼んだわ」僕はそう返事した。

「それでは貴方様の物語がハッピーエンドで終わる事を願っております」

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物語戦争 鬱兎狩り @usa179

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