応援コメント

第14話」への応援コメント


  • 編集済

     第3章を読ませていただきました。
     釈然としない部分が所々にありますが、話が進んだという意味では良かったのではないかと思います。

     本作のダンジョンが「檻」であり「牢屋」だったのは、ゲーム的な世界の「迷宮」というよりダンジョンという言葉の本来の意味に近かったですね、そこはすみません。
     ただ、ね、このダンジョン、深海の水圧をはねかえす結界のようなものを張って、中を空気で満たしている、だから、海斗くんたちが普通に行動できるんだと思いますが、単に怪物の「檻」だというならそこまで来訪者(の人間)に優しい設計のまま1万2000年以上も保持する必要あったのか、という疑問が浮かびます。1万2000年も深海の水圧をはねのけ続ける魔力があるなら、それで最奥部の怪物を弱体化させたり退治したりしても(そうしようとしても)良かったんじゃないかと思うんですね(SQは長い間眠っていたとのことなので結界の魔力を供給し続けていたというのではないと思います)。もちろん、選ばれた者である人間にしか最奥部に眠る怪物を倒せないなどの事情があるのかもしれませんが、それならそれで、最初に持ち主をも強化する武器が与えられるくらいなのですから、怪物を倒すたびに、あるいは階層を進むたびに、武器が揃うとか魔法あるいは超能力を得るといった具合に準備が整っていく筋書きにしてくれても良かったのではないかと思います。
     第1章についてのコメントでも書いたと思いますが、こういったことが作品の不備だという話ではないんです。なぜこういうことを海斗くんたちが考えて、疑問に思って、その問いをSQに投げかけないのかという話なんです。そこでSQがはぐらかしたり、掴みどころのない謎めいた発言をしたりするだけでも、物語としての整合性はアップすると思います。

     第10話のお色気(?)シーンについては、まあね……(個人の感想です)。僕個人としてはWeb小説のお色気シーン自体があまり好きではないのですが、読者サービスとしては良いのかもしれません。
     野暮なツッコミかもしれませんが、海斗くんの立場を冷静に考えてみると、自分が膝枕されていることは、話しかけてくる華凛さんの顔の角度を見ればすぐに分かるはずですし、目覚めた時点で海斗くんは「自分が倒れてさほど時間が経っていない」と直感するくらいには頭が冴えているはずなので、そういう意味ではちょっとラブコメ的な無茶がある場面かな、と思います。最初からそういう男性向け要素がある作品なら構わないのですが、ここまで割とシリアスな話で組み上げてきたので、唐突な感じは否めない気がします。僕自身にはそういうセンスがないので、選択肢のひとつくらいに思ってほしいのですが、たとえば泰一くんが海斗くんに「(制服の)スカートがめくれるのも気にせず戦う女子高生っていいよな」と耳打ちして海斗くんがドン引きするとか(逆に華凛さんが「勇ましく戦う男の子ってすてきねぇ」と呟いて美希さんが『まさか華凛も泰一を狙ってる……?』と危惧するとか)、海水や怪物の体液を浴びて女性陣の体のラインがくっきり見えてしまって海斗くんと泰一くんが視線を泳がせるとか、そういう場面を事前に作っても良かったかと思います。
     また、こういうお色気シーンは、キャラクター同士の距離感を縮めるとか、他の人物たちを巻き込んだ次の出来事(事件)につながるといった展開に使った方が、効果的な気もします。今回の場合、華凛さんが膝枕をしてくれるという海斗くんにとって唐突な出来事が起こっているわけですから、ラブコメ的な場面を作るならそっち方向に振り切っても良かったんじゃないでしょうか。これもたとえばの話ですが、異性でありながら自分に膝枕をしてくれた意味を邪推した海斗くんがその後しばらく華凛さんを意識してしまうとか、泰一くんやSQが海斗くんを茶化して「かわいい女の子に膝枕してもらったからって関係を急ぎすぎなんじゃないか?」と言ったのを海斗くんが否定するんだけどうっかり「華凛がかわいいのは否定しないけど」とか何とかこぼしてしまうとか、美希さんが海斗くんのことを「変態だ」「不潔だ」と騒ぎ立てたところを海斗くんが「お前らだって人目も憚らずイチャイチャしやがって」的なことを言い返して美希さんと泰一くんが一緒に赤面するとか、そういうラブコメっぽい要素を加えてみても良かったんじゃないかと思います。どうせその階層の怪物(ドラゴンフィッシュ)は倒し終わった状況ですし、その方が4人+SQが打ち解けつつある感じが出るかな、と。僕が挙げた例はあくまでも選択肢であって、あとは岩井さんがこの作品をどういうものにしたいか次第なのですが。

     気になる点は他にも色々あるのですが、とりあえず大枠に関するところだけ挙げておくと、時間の経過がよく分からないかな、と思います。
     今さらではあるのですが、そもそも海斗くんたちが潜水艇で深海に潜ったのが何時ごろなのかよく分からないので、第2章にあった携帯食料の描写を見ても昼食なのか夕食なのかよく分からないんですね。で、ドラゴンフィッシュやウミウシは数で攻めるタイプの魔物のようなので、物語が始まってから第3章が終わるまでに結構時間が経過しているように思うのですが、4人+SQが怪物に怯えながら「夜」を明かしたという描写は今までになかったはずです。
     また、イージス艦「しなの」での出来事が「同時刻」と語られている辺りも、「相模さんや池波先生は一体何時間そこに停泊しているんだろう」と思います。いや、海斗くんたちのダンジョン攻略に際して「しなの」が出動しているということは周辺海域で何かしらの危機が起こる可能性があるということでしょうから、「しなの」がそこに何時間も停泊すること自体は別に構わないんです。ですが、本文中の描写を見る限りでは池波先生という民間人が乗っていますし、他の生徒の深海探査艇もこの「しなの」から発進していて、実習を終えたら戻ってくるんだと思うんですね。そうなると、いくら行方不明の生徒がいても、日が沈む頃には帰港せざるを得ないんじゃないかと思います。
     もちろん、話の展開のためには池波先生が「しなの」に乗っている必要があるんだと思います。ただ、それなら池波先生は後から正規のルートで乗り込む、あるいは事前に非正規のルートで乗り込んでいた、ということにしても良かったんじゃないかという気がします。最初は「しなの」以外の船にいて、
    「海斗くんたちの深海探査艇との通信が途絶えた」、
    「ちょうど近くにイージス艦がいる。海上自衛隊にも協力してもらって4人を救出しよう」、
    「いつまで経っても救出作業が進まない。どうなってるんだ」、
    「海上自衛隊に電話で聞いても埒が明かない。旗艦の艦長に直談判して救出作業を進めてもらおう」、
    「イージス艦『しなの』に来ることはできたけど、すぐ帰されそうになった。でも、4人の安否確認が済むまでここにいさせてほしいと粘ってどうにか部屋を貰えた」、
    「やっぱり何だか怪しい。私なりに調査してみるか」、
     こんな感じに話を進めたら、池波先生が日をまたいで相模さんたちと一緒にいるということも比較的自然に描写できると思います。

     それから、これは単なるミスだと思いますが、第13話で美希さんが自らの過去を話すシーンに「美咲」という名前が出てきますが、これは「美希」の誤植だと思います。

     この他にも、SQはいつ、4人に何と言って「出張」に出たのかとか、SQと美希さんの話も泰一くんと同じで言いっ放しで何を伝えたいのかよく分かららないとか、近未来のイージス艦なのにピッキング対策もろくにしてないのかとか、マジレス的なツッコミを始めると色々あるのですが、そういう細かい話は岩井さんのご要望があった場合に改めてということにさせていただきます。

     長文失礼しました。
     このコメントは、批判的な話が長くなったので、ご確認いただいた後は削除してくださって構いません。

    作者からの返信

    >あじさい様

    度々のご高覧及びアドバイスのご提供、ありがとうございます。
    いや、本当に全く以てその通りだ! と、やや興奮を抑えきれずにおります。

    しかし……。これはわたくしめの懺悔みたいになりますが。
    あじさいさんから細かいご助言を頂戴できることで、不快な思いをしたことは一切ございません(本当に)。
    ですが逆に、こんなポンコツ作品のために、あじさいさんの貴重なお時間を割いているのかと思うと、申し訳ないやらなにやらで複雑な気分になります。

    それだけあじさいさんのご指摘が詳細で、なおかつ的確であることの証明なのかもしれませんが。

    結構「これって迷惑じゃないかなあ……」と心配になりがちなのがわたくしめの性分なので、この点についていかが思われるか、わたくしめの近況ノートにでもコメントを頂戴できると幸いです<(_ _)>

  • やはり池波ちゃんは女マクレーンでしたか。
    すっかり、
    一般人×
    逸般人〇
    スパイ行為で前科一犯人◎
    ですね。

    作者からの返信

    「やってしまえばどうにかなるものさ」by.クワトロ・バジーナ@『機動戦士Ζガンダム』