応援コメント

第4話」への応援コメント

  • 読み合い企画から来ました〜!

    作者様の想像力と、それを文字で表し尽くす文章力。感服いたしました。私も、学ばなければいけません!

    また読みにきます。

    もしよろしければ、私の作品も読みに来ていただけると嬉しく思います!

    執筆活動頑張ってください!

    作者からの返信

    こんばんは! コメントありがとうございます!
    いやいや、これで結構、否、穴だらけなんですよ、このお話(^^;

    一旦書き上げてから、結構な推敲が入るかと思いますが、もし卵君さんに「
    ん? 岩井とかいう奴が変なもん書いてたな」と思っていただければ、大変光栄です。

    最後になりましたが、応援のお言葉、ありがとうございます!
    遅読で恐縮ですが、そちらにもお邪魔させていただきますね(^^)/


  • 編集済

     第3話への応援コメントの続きです。

    第2話
    「夏用の制服に身を包みながらも、その制服越しに筋骨隆々である様子が見て取れる」
    →(「夏用の」を削り)「制服に身を包みながらも、筋骨隆々である様子が見て取れる」
     少し前に「半袖の制服」という記述、少し後に「夏真っ盛りといった炎天下」という記述があるので、相模さんの制服が夏用のものであることは想像できると思います。

    「いかにも『日本人』然とした黒い瞳は、今は真っ青な太平洋を映していた」
    →(「いかにも『日本人』然とした」を削り)「その(黒い)瞳」あるいは「彼の(黒い)瞳」
     言いたいことは分からないでもないですが、避けるのが無難な表現だと思います。
     僕自身が勉強不足であることは承知していますが、一応、解説しておきますね。最近は――といっても何十年も前からある話なのですが――、人文・社会科学の分野を中心に、「普通とは何か」「異常とは何か」という話への配慮が求められています。社会全体で見て多数派・少数派に分かれる事柄は現実としてあるわけですが、多数派にしか当てはまらないことを「(普通は)こうだ」と言ってしまうと、知らぬ間に少数派を議論から排除していたり、少数派が多数派に合わせるべきだという話になったりしがちです。そこで、特にジェンダー(男らしさ・女らしさ)やアイデンティティ、ナショナリティ(国民らしさ・民族らしさ)、人種、身体などについて、「普通はこうだよね」という話はなるべくしないようにしよう、ということになっているのです。
     たとえば、「男の子がピンク色のカバンを持ってもいいじゃないか」とか、「女の子が戦隊ものやロボットアニメが好きでもいいじゃないか」といった話が歓迎される一方、「男の子だからカバンは黒や青でいいよね」とか「うちの娘は女の子なのに戦隊ものやロボットアニメにハマっていて心配だ」という話は、昔ながらの固定観念(ステレオタイプ)を強調することになるから避けようということになります。注意してほしいのですが、「黒や青のカバンを選ぶ男の子や、戦隊ものやロボットアニメに興味のない女の子が、実際のところ多数派か少数派か」ということはここでは問題ではありません。「普通(の男の子・女の子)はこうだよね」と言ってしまうこと、そういう固定観念を前提に話を進めてしまうことは、社会を息苦しくするからやめようという話になっているのです。
     今回の場合、「『普通の日本人』は目が黒い」という考え方を反映した表現になっているわけですが、当然すべての日本人の瞳が黒いわけではありません。モンゴロイドのいわゆる「純日本人」であっても髪、瞳、肌などの色素が薄い人はいますし、モンゴロイドの血が濃くない日本人もいます。もちろん、こんな話をしたからといって、岩井さんが日本人の多様性を尊重しない人だなどと申し上げるつもりはありません。そこは大前提です。ですが、不用意にこういう表現を使ってしまうと、読者からはそのように見られてしまうこともある、だから避けた方が無難だろう、という話です。
     蛇足かもしれませんが、そもそも、瞳が真っ青な太平洋を映しているのであれば、わざわざその直前に瞳が「黒い」ことを強調する必要はないんじゃないかと思います。

    「まさに夏真っ盛りといった炎天下で、双眼鏡を手にして海面を舐めるように見つめる相模」
     辞書によると「炎天」は「焼けつくように日が照る夏の空。また、その天気。炎暑」。つまり、「炎天下」は「夏の空の下」という意味ですが、そうなると、この場所が「イージス艦の艦橋」だという説明と合わないように思います。

    池波先生の台詞「それでも、子供たちに何かあったら誰が責任を取るんですか? その取り方は? それがはっきりしていないなら、死傷者が出る前に四人を救出してください!」
    →「(それがはっきりしていないなら、)急いで四人の救出に取りかかってください!」
     救出という言葉の意味を考えれば、「死傷者が出る前に救出しろ」というのは情報の重複ではないかと思います。特に今回は深海に探査艇が沈んだという状況なので、4人のうち1人ないし2人だけが負傷することは考えにくいでしょう。ということで、修正案です。
     それからこれは僕自身、自信を持てない箇所ですが、一応言及しておきます。「誰がどう責任を取るかはっきりしていないなら救出してください」という言い方は、話し言葉としてはありそうな気もしますが、文法的には「誰がどう責任を取るかはっきりしているなら、別に急がなくてもいいけど」という変な意味にとれなくもない気がします。もちろん、直前の「誰が責任を取るんですか? その取り方は?」という台詞の意味を、「責任を問われるのはあなた(=相模さん)ですよ。子供たちが死んだらあなたも困るでしょ」だと考えれば、そこまで無理があるという話にもならないでしょう。ただ、Web小説を読む人がその辺りを瞬時に、きちんと汲み取ってくれるのか、少し気になります。そのため、ちょっと違った書き方をするのが良いんじゃないかな、と思わなくもないです。

    「もっともな話だな、と相模は胸中で呟く。自分に実戦経験はないが、部下や民間人に死傷者が出た場合、どうしたらよいのかについて悩んでしまうのは自衛官の性だろう」
     ここはよく分かりませんでした。深海に沈んだ高校生たちを助けるという話のはずですから、「部下」は関係ないですし、沈没ではなく着底だと言っているので(そして相模さんは最初から海斗くんたちを海底に送り届ける気だったので)相模さんの認識では死傷者は出ていません。そして、「死傷者が出た場合、どうしたよいのかについて悩んでしまう」とありますが、「どうしたらよいのか」は分かり切っていますよね、救出して治療をしたり遺体を回収したりするべきです。ですから、自衛官はそこに悩まないはずです。

    「しかしながら、今回は勝手が大きく異なる。言い方は悪いが、今の自分には『黒幕』がついているのだ」
    →「バック」あるいは「後ろ盾」。
     辞書によると「黒幕」は「⦅歌舞伎で使う黒い幕の意から⦆自分は表面に出ず、かげで計画し、指図する人」を指すので、これ自体が悪い意味だとは断定できませんが、自分が従っている人間のことを「黒幕」と呼ぶのは違和感があります。「バック」や「後ろ盾」の肯定的なイメージが気になるなら、もっとストレートに「今の自分は、ある人物の指示に従って動いている」といった表現を検討しても良いと思います。

    「意を決して、瞼を空ける。最初は焦点が合わなかったが、それでもここが漆黒の海底ではないことは察せられた」
    →「瞼を開ける」

    「海斗は立ち上がりつつ、その灯りを頼りに状況を確認した。この構造物は、やや広い通路状になっている」
    →「この構造物は、やや広い通路のようになっている」
     修正案ではそのまま残していますが、「やや広い」というのは何を念頭に置いた上でそう言っているのか分かりませんでした。この後、イカの大きさがどれくらいとか、イカとの距離が何メートルくらいだといった話が出てくるので、通路の広さや奥行きについてもそういう具体的な言い方をしてしまって良いと思います。

    「壁や天井からは時折水がしみ出してきて、それが先ほどの水滴の正体のようだ」
    →「壁や天井から時折しみ出してくる水が、先ほどの水滴の正体のようだ」

    「皆、海斗同様にうつ伏せで、しかし確かに呼吸をしている。負傷者はいないようだ」
     この直後、海斗くんはこの非常事態に三人を起こすのを億劫に感じるわけですが、そんな彼がわざわざ三人に傍に行って一人ひとり呼吸があることを確かめたというのは不自然に思えます。「呼吸をしている」ではなく、「うめき声を漏らしている」とか「もぞもぞと動いている」といった、至近距離でなくても分かる様子から「どうやら生きているようだ」と判断する、という方が自然だと思います。

    「イカだ。真っ白で、透き通る耳を持ったイカだ」
    →「透き通るヒレを持ったイカ」

    「動いているものに興味を示したのだろう、イカは海斗に向けてゆっくりと足を延ばし始めた」
    →「足を伸ばし始めた」

    「今の声は何だ? 『我輩』とか名乗る女性の声だったが……」
    →「幼女の声」
     たしかに幼女も広い意味では「女性」なのですが、一般的には区別して考える人が多いと思います。また、幼女と大人の女性では声や話し方も違うような気がします。


    第3話

    「そんな呑気なことを考えていると、イカは足を数本駆使して通路を曲がり切った。海斗のいる場所からイカの本体まで、距離は約二十メートルといったところか。その前に、十本の足をさばかなければならない」
     「その前に」が何の前なのかよく分かりません。文脈から考えると「イカの足に絡めとられる前に」といった感じかとは思うのですが、それならそれで、イカの本体との距離を気にしているのにイカの足の長さに言及がないのは変な感じがします。

    「いやそれ以前に、こんな重苦しい長剣が、自分に扱い得るのか?」
    →「扱えるのか」
     文法的には間違いではないと思いますが、「扱える」と書いた方がシンプルで読みやすいと思います。

    「そうこうしている間にも、イカは足を伸ばすべく伸縮運動を始めている。チャンスは今しかない」
     ここもよく分かりません。主語と述語の関係から言えば「イカが伸縮(運動)をしている」はずですが、イカの体が伸縮しているのか、足が伸縮しているのか、そもそも足を伸ばすために何かを伸縮させる必要があるのか(足を本格的に伸ばす前のストレッチでしょうか、そこまで頑張って足を伸ばさなくても距離を詰めればよいのでは?)、よく分かりません。
     そして、イカの伸縮運動が海斗くんにとって「今しかない」「チャンス」だという話も、ピンと来ません。イカとの距離が20メートルもあるなら、海斗くんが走り寄った時点で、ストレッチ中だったイカも攻撃態勢に切り替わってしまうのではないでしょうか。

    「息を乱す海斗。武器を手にした以上、こちらから仕掛けるべきなのだろう」
     「武器を手にした」ことと「こちらから仕掛けるべき」はつながらないと思います。武器を手にしていても、相手から攻撃されるのを待ってそれを防いだ方が良い状況もあるはずです。というか、このときも寝ている三人を起こして退避させることが先決ではないかと思ってしまいます。

    「これでは、僕は死ぬ。あの足に締めつけられて、無惨に食い殺されるのだ」
    →「無残に」
     辞書的には「無残」でも「無惨」でも良いとのことなので、間違いではありません。ただ、少し前に小学校のテストで児童たちが「無残」と書くべきところを(『鬼滅の刃』に影響されて)「無惨」と書いてしまって云々ということが話題になったので、「無惨」は間違いと思う読者もいるかもしれません(というか僕はそう思ったのですが、調べてみて間違いではないと知りました)。

    「振り返った華凜に、海斗もまた背後を向く」
    →(「振り返った」を削り)「華凛が声をかけた方を、海斗もまた見る」
     僕の読み違いでなければこのとき海斗くんは「壁に背中を預け」ている状況なので、海斗くんの背後には壁しかないはずです。

    「海斗は咄嗟にうずくまる。すると、パシン、と軽快な音を立てて矢が飛んで行った」
    →「飛んでいった」
     ちょっと微妙なのですが、これも補助動詞だとすれば、ひらがなにするのが無難ということになると思います。

    「ぐちゃり、とも、みしり、ともつかない複雑な音を立てて、イカは思いっきり叩き潰された。臓物が零れ落ち、一瞬で腐臭が漂い始める」
    →「ぐちゃり、とも、みしり、ともつかない不快な音を」。また「臓物が飛び散り」
     イカを金槌で叩いて潰す場面なので、おそらく多種多様なものをいっぺんに潰した感じではないでしょうし、そんなに長い時間が掛かっているわけでもないと思います。音が「複雑」というのはちょっと違う気がしました。修正案は「何とも言い難い音」にすることも考えましたが、直前に擬音語があるので、これもまた違うかな、と思います。

    海斗の台詞「そ、そうだ、僕はこんな剣になんて、触ったこともない」
    →「僕は今まで、剣なんて触ったこともない」
     現に剣を持っている状況なので、「こんな剣に(なんて)触ったこともない」と発言するのは矛盾だと思います。

    「空中にノイズが走る。故障した電子機器のディスプレイのように」
     ノイズは「騒音」という意味の英単語なので、第一義的には聴覚的な意味合いになってしまうと思います。まあ、「ノイズ画面」とか「パソコン画面のノイズ」という言い方もあるようなので、別にいいのかもしれませんが。

    海斗の台詞「うーん……。SQとかでいいんじゃないかな」
    SQの台詞(なっ、なにゆえ⁉)
    海斗「ほら、『セブン・オーシャンズ・クイーン』からイニシャル引っ張ってくれば」
     あらすじを読むにどうやらこれ以後ずっとSQで通すようなので、ツッコミを入れるのも無粋だとは思うのですが、Seven Oceans’ Queenからイニシャルを引っ張ってきたら「SOQ」になるのが自然だと思います。ちなみに、Wikipediaによると「七つの海」は英語でThe Seven Seasと書かれていましたが、現在では「七つの海」に数えられるのはすべて大洋(Ocean)という場合が多いそうです。

    「泰一がおずおずと声を上げた」
    →「おずおずと言った」
     手元の辞書には載っていないのですが、「声を上げる」というのは大きな声を出すという意味合いだと思いますので、「おずおずと」とは合わないと思います。なお、辞書によると「おずおず」は「こわがり、ためらいながら物事をするようす。こわごわ。おそるおそる」です。

    「慌てふためいていて、誰もそちらに目を遣る機会がなかった」
     第1章の本文を読む限り、イカを前にして慌てふためいていたのは海斗くんだけと思います。

    「ゆっくりとその歪んだ空間の境目に手を伸ばす美希。しかし、
    SQの台詞(おおっとぉ! タンマタンマ!)
    美希の台詞『ちょっ、邪魔しないでよSQ!』」
    →「ちょっ、どうしたのよSQ!」
     原文の「邪魔しないでよ」という言い方からは、やりたいことがあったのに妨害されたという心情が推測されますが、美希さんは強いこだわりや決意があって手を伸ばしていたわけではないでしょう。歪んだ空間に触れることを邪魔されて反発するのではなく、SQから突然強い調子で止められて困惑するという表現の方が良いと思います。

    「そこに横臥していたのは、紛れもなく海斗たちの乗ってきた潜水艇だ」
     海斗くんたちの世界の潜水艇が臨海学校に使われるほど一般的なものだとすれば、同じようなデザインの潜水艇が出回っていることも予想されるわけですが、海斗くんはどうして「紛れもなく海斗たちの乗ってきた潜水艇だ」と断定できたのでしょうか。潜水艇は「全方位透明」なわけですから、他の潜水艇と区別する目印があるようにも読めませんし。

    華凛の台詞「SQ……さん? あなた、イージス艦ともお話しできるの?」
    →「イージス艦の方々とも」

    「これだけの人数とこれだけの武装で、このダンジョンとやらを攻略できるのだろうか? いや、攻略せずとも脱出できるのだろうか?」
    →「いや、攻略しないにしても、脱出できるのだろうか?」
     原文のように「攻略せずとも脱出できるのだろうか」と書くと、「攻略せずに脱出したい(=脱出はしたいが攻略したくない)」という意味にも取れると思います。


    第4話

    泰一の台詞「で、取り敢えずこのままの編成でいくのか……?」
    →「で、(取り敢えず)この装備のままでいくのか……?」
     辞書によると「編成」は「〔多くのばらばらになっているものを〕組み立てて1つのまとまった体系をつくること」、「編制」は「個々のものを組み立ててまとまりのある組織体にすること。特に、団体・軍隊を組織すること」です。武器は1人に1つの数しかありませんし、4人+SQという編制に変更の余地があるとなると海斗くんがハブられる未来しか見えないので、編制の話はしない方が良いと思います。

    泰一の台詞「そういう理由なのかよ、美希……」
    美希の台詞「ええ。理由はそれだけじゃないわ。女の子に、そんな大層な武器は似合わない。ねえ華凜、あなたもそう思うでしょ?」
    →「ええ。でも、(理由は)それだけじゃないわ」

    華凛の台詞「そうですわね、わたくしは何でもよかったんですけれど。やっぱり、いざさっきの戦いを見れば合点がいきますわ。長剣は海斗くん、金槌は泰一くんが似合うかしら、って。やっぱり、今各々が手にしている武器がちょうどいいんじゃないかしら」
     ここは、意味が分からないわけではないのですが、話し方も言葉選びもぎこちない感じがします。この場合の話し方や言葉選びというのは、何の情報をどの順番・どの重さで伝えるかということです。「わたくしは何でもよかった」という情報は物語に必要なのか、あるいは華凛はどんな意図があってこの発言をしているのか。「合点がいきます」は直前までの美希の台詞に同意するという意味なのか、海斗が長剣、泰一が金槌を持って戦うことがしっくりくるように見えたという意味なのか、海斗と泰一だけでなく4人が「今各々が手にしている武器」を持つことに運命的なものを感じるという意味なのか。そして、「海斗くんは長剣、泰一くんは金槌」ではなく「長剣は海斗くん、金槌は泰一くん」という語順で言っていることには何か意図があるのか。うかつに手を出せない感じがするので、岩井さんの方で何かしらご検討ください。

    美希の台詞「海斗くんは慎重だし、あたしたちには思いつかないことを考えてくれてるような気がするから」
     文法ではないのですが、海斗くんが慎重で信用できると美希が考えるような根拠が今までの描写にあったのか疑問に思いました。根暗で引っ込み思案だと思われていそうな感じはしますが、だからといって慎重だとか物事をよく考えているとは限りませんし、イカを前にしてビビりまくっていたわけですから冷静さも期待できないと、傍から見ている美希は思うところじゃないでしょうか。また、「あたしたちには思いつかないようなことを考えてくれてるような気がする」というのも、随分ふわっとした話に思えます。自分たちがわけの分からない「ダンジョン」に放り込まれて何だかよく分からないガイド役(SQ)と何だかよく分からない装備の力に頼らざるを得ない、一歩間違えれば死ぬかも、という状況なのに、重要なことを「何となく」で決めてしまって良いのでしょうか。

    「父さん、あなたに課せられた任務はこんな感じのものだったのだろうか?」
    →「あなたが課せられた」
     原文のように「○○に課された任務」という形だと「誰が誰に任務を課したのか」が分かりにくいので、解釈が分かれないようにした方が良いと思います。

    「確かに、イカに最初に斬撃を加えた華凜の戦闘力には驚かされた。お嬢様だからこそ、護身術に長けているということか」
     泰一くんと美希さんは装備を手に取ったら体が勝手に動いたというようなことを言っていたのに対し、華凛さんは自己申告で「あれは自分の実力だった」と言っている状況なわけですが、どうして海斗くんはその話を鵜呑みにして「あれは装備の力が加わっていない、純粋に華凛自身の戦闘力なんだ」と思うんでしょうか。というか、第2章以降に明かされるとは思いますが、泰一くんと美希さんは体が勝手に動いたと言っているのに、自分は剣を握っても何も感じなかったという点に海斗くんはどうして危機感を抱かないんでしょうか。さらに、まるでダンジョンに来るために準備してきたかのような華凛の「護身術」と、彼女の冷静な言動を目の当たりにしているのに、どうして海斗くんは華凛さんが何か知ってそうだという疑いの目を向けないのでしょうか。

    海斗の台詞「今はからかわないでくれ。SQは臨機応変に、皆の援護を頼むよ」
    SQの台詞(はは。我輩に意見するとは……。了解だ。任せておくがいい)
     直後に「そう言えば、SQは戦力としてカウントしてもいいのだろうか?」とありますが、これだけで片づけていい問題とは思えません。ダンジョンや冒険が大好きなWeb小説に話を限るにしても、ダンジョンを管理している立場の存在(人間あるいは神的な何か)が冒険者のダンジョン攻略を全面的に支援するというケースは珍しいと思います。というか、全面的に支援するくらいなら最初からダンジョンなんか作らなければいいのに、と僕なんかは思ってしまうんですよね。

    「まったく、こんな作戦に駆り出されるとは。しかもこの作戦、一ヶ月前になって急に下令されたものなのだ」
    →「急に通達されたもの」
     「下令」という言葉から意味を想像するのは難しくないのですが、手元の辞書には載ってないんですよね。ネットで検索すれば出てくるのですが、中国語だとの解説もあって、一般的な日本語と言ってよいのかよく分かりません。もちろん、自衛隊では普通に使われていそうですし、分かりづらくはないので、別にいいと思いますが。

    「彼を追って廊下を駆け出そうとした池波は、しかしすぐに下士官二人に道を塞がれてしまった。二人共、自分より頭二つ分は背が高い」
    →「池波より頭二つ分は」

    下士官の台詞「こちらは機密区画になります。隊員の中でも、安易に立ち入りが許可される場所ではありません。増してやあなたは外部の人間です。一旦お部屋にお戻りください」
    →「こちらは機密区画です」。また、「仮に隊員であっても」。また、「ましてや」
     辞書によると「ましてや」は「況してや」が正しいそうです。ネットでは「増してや」でも良いとの記述がありますが、ひらがなにするのが分かりやすく無難だと思います。


     長文、失礼しました。
     このコメント自体に誤字脱字や、分かりにくい箇所、誤解を招く表現があったらすみません。
     このコメントは、第3話に対するコメントで第4話のネタバレを含んでいますし、批判的なコメントの文字数が多くなっているので、ご確認いただいた後は削除してくださって構いません。

  • ダンジョンが入る人間を選ぶってもう完全に人類の叡智を超えた存在が裏で糸引いてるやつじゃないですか。

    作者からの返信

    もしお時間ございましたら、ご高覧続けていただけると「あー、そういうやつね、はいはい」とでもなろうかと(笑)