第272話 支度 3
「なぁ、本当はさ。
自分よりもだいぶ背の低い
「ありがと。
「もちろん、いいに決まってるけどさ。」
話をそらされた
長い髪を躍らせはしゃいでいる無邪気な
「姉さん?」
「いや。
そう言って懐から繭を二つ取り出し、都古を手招きする。
「着替えるのなら、ここに入るといい。男どもはいいだろうが
「ありがとう。」
彼女の言う通り、どこで着替えたものかと少し悩んでいたのだ。
誤った行動には決して流されない芯の強さがあるのに、都古は変なところで酷く慎ましい。
ほっとした様子で
「あれ?」
「一つは
「私とみーくんのだ。決まっているだろう。」
言うが早いか、
「
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