第271話 支度 2
「そうなんだー。」
『面倒なこと』というものが一体どんなことなのか全く分かってもいない
毛むぐりに
こちらはこちらで極めて睦まじく、他の者の付け入る隙などまるでない世界をさっさと作り出していた。
毛むぐりの能力は想像以上で、重量を感じさせない大きな翼は思いのほか繊細に、真也のイメージ通りの動きを寸分違うことなく表現してくれる。
もしやこれは、実際に飛べたりするんじゃないか?
そんな考えに胸をときめかせていると、
「なぁ、似合うだろ?」
「ああ。もちろんだ。・・・・・・似合っているとも。」
「
中学になり、かなり落ち着いて大人びた
そんな彼が幼いころと全く変わらない様子でうろたえているのは、嬉しくもありおかしくもあって、
「
「性悪
「なるほど、悪くないな。」など言いながら楽し気に笑うと、毛むぐりにむかって話しかけ始める。
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