第265話 蒼の館 17
「呆れた。下品で何が悪いんだ。」
「品なんてものを気にしていられなくなるほど一途な
「はっ・・・。
「まだ分からないのか?君ってやつは本当に自分勝手な奴だ。・・・ボクが極めて鈍いんだとしたら、
「僕が?」
「そうさ。・・・
だが、そんな心の内はお首にも出さず、水面に広がった波紋がすんと消えゆく時のように、にわかに表情を改めると、真剣な様子で続きを口にする。
「
「・・・・・・。」
「ボクだったら耐えられない。自分の知らないところで、何も分からないうちに、
黒は表情をけわしくしたまま固まった・・・・・・。
なんとなく気まずいような沈黙が続き、
「黒、悪かった。意地の悪い言い方をして。・・・少し、苛ついたんだ。
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