第261話 蒼の館 13
黒の言う調べたいことが何か・・・・・・。
大樹の近くに二つの世界を繋いでいる何かが存在している可能性がある・・・と黒は言っているのだ。
何者かが
「黒。
「しなくていい。
「つてが?・・・
「
だが、その瞳は子犬がじゃれ合うような無邪気さをただよわせるばかりで、みじんも殺気が含まれてはいない。
「命の保証があるのなら、君と思う存分遊んでみるのも悪くはないけどね。・・・すまない。今の
少し幼い仕草はどうやら照れ隠しでもあったのだと、続いて彼の口から紡がれた言葉が教えてくれる。
「君達は名づけを行うんじゃないのか。些事に構う必要はない。」
つまり黒は、この問題を自分に預け、
「・・・伝えそびれるところだったけど、名づけを行うのならば精神体ですることを勧める。強烈だが、より深く繋がることができる。君達の関係なら・・・なにも問題はないだろう。」
黒は
伝えられた黒の進言に、
とろりと肩を流れ落ちていく蒼の美しい白銀の髪にくぎ付けられながら、
そのわずかな変化を見落とすことなく、
「
名づけ自体、行う者はさほど多くはないのだ。
ましてや精神体でそれを行うなど、誰がそれを知っていて黒に伝えているというのだろうか。
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