第247話 誘導 3
白妙は目を伏せ、頭を下げた。
「・・・すまない。全ては私の責任だ。うかつにも蟲をいれられ、操られていたばかりか、こちらの情報まで漏らしていたなど・・・・・・。」
「やめろよ。ボクはそういうのは好きじゃない。・・・それに、ボクが君に考えて欲しいのは、そこじゃない。・・・黒のことさ。」
白妙の言葉に、
彼のいう面倒な話とは、過去の過ちをあれこれ上げ連ね責め立てたり、いつまでもこねくりまわし、当時のあらをほじくり返すことだ。
自らが負うべき責任は背負う。
だがそれ以外の過去は
体裁を保つため、過去の情報という無機物を整える暇と力があるのなら、たとえ無様でも望むものの為に
「なぁ・・・。
突然の問いかけに、
「・・・
「ボク?・・・ボクの言いたいこと・・・いや・・・聞きたいことは、一つだけだよ。・・・・・・黒がここへ来た時、奴はここへ無理やり侵入してきたのかどうかってことさ。ボクと
蒼の言葉に、
「君たちは
「黒の妖鬼が、本当に
「なぁ。君たちは本当に気づいていないのか?・・・それとも、気づかないふりをしているだけ?」
だからあえて、棘の入った言葉で黒を煽り、彼の反応を確かめていたのだ。
黒は
ひとつ、
そのことに
「・・・ボクには関係のないことだから、余計なことを言うつもりはなかったけど。」
「
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