第244話 物の記憶 2
「・・・悪いけど、ボクが話せることはここまでだ。・・・・・・が、」
予期せぬ動作に思わず身をすくめ、
束の間、
だが次の瞬間、何かに気づき、眉間に深いしわをよせる。
「
「
その手が白妙の額に触れると、
ようやく肩の力が抜けた
「
「どういう意味だ。」
「
蒼の言葉通り、
思い出そうとすれば、強烈な痛みを胸に伴うものばかりだった。
完全に暴走したのは、
念の暴走にのまれ意識が薄れつつある白妙は、突然、強烈な平手打ちをなん十発も同時に受けたような衝撃に襲われ、ほとんど意識を失ってしまった。
その一撃は念の放出を抑えてくれたが、絶望に堕ちようとする
全てを手放し、自ら闇にのまれようとする
繋いだ手から温かな気が流れ込んでくる。
そんなにたくさんの気を私に与えてしまったら、お前の妖気が無くなってしまうよ・・・・・・。
惜しげもなくとくとくと自分の内を満たし続ける妖気にそんな焦りを抱きながら、
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