ミーナの夢 ~oracle~ 1

 アドラステアのギルド“ストッパー”について話を聞いたあと。

 見世物小屋という狭い世界で生きてきた私は、話のスケールの大きさに少しついて行けず、頭の中がなんだかフワフワしたまま、用意された一室のもふもふベッドで眠りについた。





 「我が―――よ」



 声が聞こえる。



 「――時――――めよ」



 遠くのような、すぐそばのような、何処かから。



 「――その――――――せよ」



 男性のような、女性のような声が聞こえる。



 「我が器と―――者よ」


 一つだけ分かることは、それは、人間の声では無かった。



 「我が器となりし者よ」


 最後にそうハッキリと声が聞こえて、私は目覚めた。

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