『爆撃』

やましん(テンパー)

『爆撃』


 これは、事実に基づく、なんの意味もない、ナンセンス・フィクションである。



         🕊️



 いつまでたっても、泣きそうなお空の下なんか、歩いていたくもないけれど、食料の買い出しは、それでも、必要です。


 スーパーさんは、あまりにも人が多くて、かなり怖いので、多少割高感はありますが、コンビニさんに行くことが多くなります。


 最近は、4年くらい前に、京都駅で買った、鳥獣戯画の袋をぶら下げてお買い物に参ります。


 『鳥獣戯画のおじさん』、を狙って、な、わけです。


 お風呂場みたいな歩道を、やっこらさっこら、自宅方向に歩いていたときでした。



 すぐ、真横に、べちゃっあ〰️〰️〰️〰️❗


 と、かなり、はでな音が伴う、爆撃がありました。


 見上げてみれば、はとさぶろ、ではありませんか。


 後ろから自転車が来ていたこともあり、はとさぶろは、さっさと、いなくなりました。



        🐦


 その晩、ねこママのお店で、ぼくと、はとさぶろは、隣どうしの定位置に座っておりました。


 『今日、昼間、爆撃したよね。』


 ぼくは、事も無げに、尋ねました。


 『あはあ。ぽ。まあ、自然の成り行きだから。ぽ。』


 『自然の成り行きかあ。』


 まあ、そう、言われたら、納得するしかない、ではありませんか。


 『まあ、当たらなかったんだ。ぎりぎりね。絶妙な、コントロールだったんだね。』


 はとさぶろは、お皿のミルクをすすりながら、答えたのです。


 『やましんさん、ぼやっとして、ふらふら歩いてたし、あのままだと、後ろの自転車と激突しそうだった。ぽ。』


 『あら。そうなんですか。』


 『なに、考えていた、にゃんこ?』


 ママが尋ねてきました。


 『はあ、そうだなあ。飛び込むには、川におみずがないな。それだと、おじさん戯画になるな。とか。』


 『にゃんこ。それ、頂きますにゃんこ。』




 翌日、ママの店の壁には、水のない川に飛び込もうとしているぼくと、投げ飛ばしたらしい、はとさぶろ、回りで囃し立ててる、カージンゴや、ごきや、ちゅー、軍団の姿が、面白く描かれておりました。


 『最近人気の、のらにゃんくしー、に、描いてもらったにゃん。』


 『結構なことですな。』


 ぼくと、はとさぶろは、その絵の前で、記念撮影いたしました。



    ・・・《《《《《《《・・・

 

 


 🐈 🐇 🐸 🤓 🐦 🙃🙍💨⤵️


 

 


 


 


 


 

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『爆撃』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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