第三章 その9

 ある法がある。守るためである。守らないと処罰と言うかデメリットが待ち構えている。つまりは記載された法は境界線上にありその周辺に守っている風景と守らなかった場合の風景が広がっている。名村は上手いことを言ったものだ。そんなこと考えたこともなかった。おかげで何も解決してないのに、肩が首が頭が軽くなった気分になった。瞑目によって悟りを開いたわけでもないのに。

「速水君、話したいことがあるから時間を作ってもらえないだろうか」

 と、須田がLINEを送ったのは帰宅してすぐだった。

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