エルフがさが県民の願いを叶えます♥️

なんだよ?その部署は……。

神はエルフを使わせた

 日本には多くの神がいる。神は日本あらゆる物や人を見守り、よりよい国になるように年に一目出雲という場所で論議を重ねる。論議のほとんどが子孫繁栄のための論議で、誰と誰を結びつけていくかを話合っているのだという。


 神は基本的に人や物に干渉しない。干渉するときは人々が望むときだけだ。だが、自らの手を下すことはない。必ず願いをする人や物がいる場所にいる神々の使い魔ともいわれる精霊たちが神の代わりに人や物の願いを叶えるために神々の命令によって動いているのだ。


 かつて精霊たちはとくに定まったところに住んではいなかった。やがて、日本もいう国にいくつもの国ができた。すると、精霊たちは国を納める大名たちの屋敷で暮らすようになる。

 やがて、藩になった。


 三百もの藩の藩主の屋敷の元で暮らすようになった。


 そして、


 明治という時代になり、日本は世界に目を向け、あらゆる東洋の文化を取り入れるようになった。


 藩はお取り潰しになり、藩主という存在がなくなると精霊たちは住処を失った。


 しかし、今度は日本各地に県が置かれるようになった。


 各地に精霊たちは各地におかれた県庁に住まうようになる。


 日本がグローバルへと変化すると同時に精霊たちは「精霊」や「使い魔」とは呼ぶことをやめ、自らを「エルフ」と呼ぶようになった。

 日本が近代化した明治。


 それから150年も過ぎたころにも精霊エルフたちは県庁にすみ、神々の指示により、県民たちの願いを叶え続けている。


 いつしか神々は彼らをこう呼ぶようになった。


「47都道府県エルフ」と……。






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