第3話 制圧完了

 ラインハルトとウィリアムは、自分達の進路上に魔物が居なくなったタイミングを見計らって研究室を出ると、ウィリアムは4階制圧の為右側廊下へ、ラインハルトは5階に向かう為左側廊下に向かった。


 ラインハルトが廊下を曲がった先に敵の気配を察知すると、廊下の曲がり角の壁に張り付き、覗き込んで様子を伺った。

 敵はまだこちらに気付いておらず、数もそれほど多くは無いが、無駄な交戦は避けるべきだと考えた彼は、煙幕を使って強行突破しようと考えた。


 そしてM18発煙手榴弾スモークグレネードを手榴弾ポーチから取り出すと、安全ピンを抜いて階段付近に居る魔物の集団の手前に向かって投擲した。

 投擲されたスモークグレネードから橙色の炎が噴き出すと共に、薄灰色の濃い煙が瞬時にして立ち込め、魔物達の視界と平静さ奪った。


 濃い煙幕によって魔物達が混乱しているのを煙越しに確認したラインハルトは、煙幕の中に単身突っ込み、敵に激突しないようにしながら突破。

 煙に紛れて、そのまま5階への階段を駆け上がって行った。



 ラインハルトが5階へ登って行ったのを確認したウィリアムは、右側廊下の曲がり角の壁に張り付いて、右側廊下の様子を覗き込んだ。


 通路は多種の魔物達で混雑しており、上手く意表を突ければ敵を撹乱させる事が出来るが、もし失敗すれば敵がこちらへなだれ込んで来るだろうと、ウィリアムは予測した。


 すると、タイミング良くイリアが、研究室の隣の部屋から音も無く出て来て、廊下の曲がり角に張り付いているウィリアムの後方に整列し、唐突にウィリアムへある疑問を投じた。


「ウィリアム。思ったんだけどさ、連中いくら何でも鈍過ぎない?

どうして同じ建物の中で銃声やら爆発音やらがしてるのにロクに気が付かないの? TVゲームのダンジョンじゃあるまいし……」


 イリアのその問いにウィリアムは少々困惑したが、すぐに彼らしい冷静な回答をした。

「人間の軍隊でも、よく訓練された精鋭部隊と、ロクに訓練されていない烏合の衆があるだろう?

恐らくそれと同じだ。上位種族であっても、何処でどんな訓練を受けたか、どんな戦闘を経験したかで、部隊の練度が全く変わってくる」

「……ここまでいくと、練度以前の問題だとは思うけどね……

まぁ良いさ。仕事の続きといこう」

「ああ」



 ウィリアムは再び曲がり角から廊下の様子を伺うと、手前に位置する魔物達のほとんどがこちらへ背を向けていた。

 彼はこれを好機と捉え、一瞬イリアの方に顔を向けた直後、曲がり角から銃を突き出してトリガーに指を掛け、顔を向けてきた意図を瞬時に理解したイリアも射撃用意を整える。


 ウィリアムがしゃがみ姿勢、イリアが立ち撃ちという形で、二人は魔物の集団に銃撃を開始。

 ライフルを連射し、一体一体精確に弾丸を叩き込み、頭部や胴体を撃ち抜かれた魔物達が続々と倒れ、息絶えていく……


 だが彼らも、このまま大人しく死ぬつもりはないようだ。

 魔物の集団の後列に居た、魔女の服装をした赤い悪魔――デビルウィッチが、二人目掛けて火炎魔法フレイムを放射。高熱の火炎弾が二人に襲い掛かる。


 二人は咄嗟に身を隠して火炎弾を回避し、火炎弾は周囲の空気を熱しながら、そのまま後ろの壁に直撃。

 壁に激突した火炎弾が爆炎を引き起こし、二人の間近まで迫ったが、幸いそこまで威力は高くなく、二人は爆炎に巻き込まれずに済んだ。


 フレイムによる爆炎が発生した数秒後、爆炎は黒煙となって二人の周囲に立ち込め、黒い煙が月を覆う叢雲むらくもの如く二人を隠した。

 煙で敵がこちらを見失っている隙にイリアはリロード。ウィリアムは煙に紛れて反撃を喰らわせる。

 

 ウィリアムの反撃により、デビルウィッチの頭がそのトンガリ帽子ごと吹き飛び、他の後列の魔物も3、4体倒れたが、もう何体かは撃ち漏らしてしまい、反対側の廊下に逃げられた。


「チッ! 奴らでも隠れる位の知能はあるか」

 ウィリアムが思わず舌打ちをして毒づいた。



「このままだと左側からも来られて、奴らに挟まれるかもしれない……どうする?」


 両側からの挟撃を恐れるイリアに、ウィリアムが冷酷な表情で言った。

「その前にこちらが奴らを挟み撃ちする。

俺はここから反対側の奴らを殺る。お前は左側から攻撃しろ」

「……了解」


 イリアはウィリアムの作戦に同意し、左側廊下へと急行。

 曲がり角から飛び出すと、こちらへ向かっていた魔物の集団と目が合った。が、イリアは戸惑う事も無く瞬時にライフルを構え、その顔面目掛けて銃弾を叩き込む。


 イリアが左側廊下の魔物達を相手してる間に、ウィリアムは反対側廊下に隠れている魔物達を殲滅するべく距離を詰めた。

 彼女のAS VALの30連マグが弾切れになったのを感覚で察知すると、ウィリアムはすかさず魔物の集団の前に飛び出し、胴体辺りに照準を合わせて銃撃。


 ウィリアムのAKが弾切れになると、今度は再装填を済ませたイリアが9mmライフル弾を浴びせ、廊下に残存する敵を掃討した。


 これにて廊下は制圧。残る敵は、各部屋に隠れ怯えている、少数の哀れな被食者だけだ。


 ウィリアムとイリアは彼らの声や呼吸音を頼りに、潜伏している部屋を特定しては部屋のドアを蹴破り、中にいる魔物を射殺していった……


 ◇ ◇ ◇


 ウィリアム達が施設内の制圧に奮闘している最中、施設から450m南西に位置する古びたマンションのような建物の屋上から、施設にいる魔物を狙っている者が居た。


 市街戦用の黒い狙撃用迷彩服ギリースーツを身に纏い、倍率3.5倍のPUスコープとサプレッサーを装着した木製ボルトアクションライフル――モシンナガンM1891/30を装備したスナイパーのようだ。

 匍匐した状態で、ウィリアム達が制圧にあたっている施設の3階の窓際をうろついている、燃える身体を持つ黒い死者――ファイアアンデットの腹部を捉えて、射撃のチャンスをじっと待ち続けている。


 ファイアアンデットの周囲に、他の魔物が複数態近寄って来ると、彼はマスクの奥で不気味な笑みを浮かべて、ライフルの引き金に指をかけた。

 呼吸を整え、ファイアアンデットの腹部の少し上辺りを狙い、距離、風向き、風速などを計算し、引き金を引いた。


 高威力の7.62×54R弾が高速回転しながら銃口から発射され、計算し尽くされた必殺の弾丸が、空気を貫きながら標的ヘ飛んでいく。

 弾丸はファイアアンデットの腹部の上辺りに命中し、体内に蓄積していた熱エネルギーが破裂する風船の如く爆発。高熱の爆炎が周囲の魔物達を道連れにした。


 爆発に驚いた3階の他の魔物達が、爆発によって燃えている魔物達の元にぞろぞろと集まって来た。

 そしてその中には、彼らの親玉――もとい指揮官と思われる異質な魔物も混じっていた。

 青緑色の肌をしており、非常に筋肉質で身長は2m以上。背中には小さな翼が、頭には水牛の様な焦茶の角が生えており、黒い甲冑をその身に纏っている。


 ウィリアムが尋問したブラックリザードマンが言っていた“隊長”のようだ。

 部下からは“アーマード隊長”と呼ばれており、この一帯の魔物達の指揮を任されてるようだ。


「おい! どうした! 何があったのだ!?」

 アーマード隊長はそう叫びながら、酷く慌てた様子で倒れた魔物の側によって来た。



「奴がアーマード隊長だな。

さしずめ、ここのボスと言ったところか。懸賞金は確か5万ルード。

その横に居るのはドラゴンプリーストか。少し厄介な奴が現れたな……」


 スナイパーが小声で呟いてると、アーマード隊長の横で、聖職のローブを身に纏う竜人――ドラゴンプリーストが、爆発で焼け死んだ魔物を蘇生しようとしているのを発見した。

 そうはさせまいと、スナイパーはドラゴンプリーストの頭部に照準を合わせ、引き金を引いた。


 ドラゴンプリーストの頭部が吹き飛び、頭蓋骨の欠片と肉片と脳漿のうしょうとが周囲に飛散し、魔物達に仲間の頭が目の前で吹き飛ばされるという、恐ろしい悪夢トラウマを植え付けた。


 見えざる敵に殺される恐怖。その恐怖が如何程のものかは、恐怖の提供者である彼自身が誰よりも理解している。

 それを微塵の躊躇無く、一片の後悔すら無く実行してしまう彼は、魔物である彼ら以上に“怪物”なのかもしれない。


 無慈悲極まりないその怪物スナイパーは、倒れた仲間をどうにか助けようと寄って来る魔物を、遠方から容赦無く狙撃し、アーマード隊長の部下達を次々屠っていった……


 ◇ ◇ ◇


 時を同じくして、4階の制圧が完了したウィリアムとイリアは、3階で起きた爆発音の正体を確かめるべく、3階へと降りるところであった。


「ウィリアム! さっきの爆発は何!?」

「分からん。他の味方が潜入してきたか、あるいは第三勢力かもしれない。警戒しろ」


 二人は階段を下って3階へ来たと同時に、階段付近で怯えていたイヴィルオークとばったり鉢合わせた。

 イヴィルオークと目が合ったウィリアムが、咄嗟に発砲して胸に2発、首に1発ライフル弾を撃ち込み、敵が動き出すその前に撃破した。

 が、彼のAK-74Mはマズルに消音器サプレッサーを装着していなかった為、銃声によって周囲の魔物に自分達の存在を知られる事となった。


 ウィリアムとイリアは、こちらに向かって来るであろう敵を迎え撃つべく、銃を構えながら慎重に進んだが、魔物達の注意はこちらでは無く、別のものに向いているようであった。


 それを不審に思ったウィリアムは、魔物達の喧騒が聞こえて来る反対側の廊下を、曲がり角から慎重に覗き込んてみた……



 そこあったのは、爆風で割れた窓ガラスが散布し、施設の外から飛んできた銃弾によって、魔物達が頭を次々撃ち抜かれ倒れていく、恐怖の光景であった。

 ウィリアムは敵スナイパーの存在を疑い、咄嗟に身を隠した。


 すると、覗き込んだ際に顔を見られてしまったのか、ウィリアムの方へ青緑色の悪魔――アーマード隊長が、腰に携えていた黒い剣を引き抜いて、理性を失った鬼のような形相で襲い掛かってきた。


「グォォォァァ! 殺す! 殺す! 銃、持った人間――ぶっ殺す! 殺してやる!」


 完璧に理性を失った彼を迎撃するべく、ウィリアムは即座にライフルを構えてアーマード隊長の顔面を照準に捉え、トリガーを引こうとした。

  

 その時だった。窓の向こうから銃弾が無慈悲な横槍を入れてきて、アーマード隊長のこめかみ辺りを貫通した。

 彼は頭から多量の血を流しながら崩れ落ちて、酷く苦しそうにうめきながらその場にうずくまった。


「き、貴様ァァァァァ……!」

 頭を撃ち抜かれながらも、アーマード隊長は残された力の全てを振り絞り、ウィリアムに剣の切先を向けて突き刺そうと試みた。

 が、その試みも虚しく、すぐにまた外から飛んで来た弾丸に再度頭を撃たれ、吹き飛ばされた。


 最期の断末魔すら上げることなくその場に倒れ、彼の落とした黒い剣と、頭蓋を破壊された際に床に転がった2本の角が、彼の墓標となった。



 アーマード隊長が死亡すると、ウィリアムはスナイパーを警戒して窓際の壁に張り付き、スナイパーの様子を伺った。

 敵かもしれないと、そんな恐怖を抱きながら窓から顔を出し、スナイパーの位置を探ろうとした。


 すると突如、ウィリアムの携帯している携帯式無線機に通信が入ってきた。

「こちらチャーリー1レオニード。

そちらの施設を占領していた魔物の指揮官である、アーマード隊長とその護衛と思われる魔物を狙撃により排除した。

これより作戦行動を終了する」


 その通信を聞いたウィリアムは、狙撃の恐怖から解放されて安堵し、『何故撃つ前に言わないのか』という呆れを含んだ口調で応答した。


「……こちらデルタ1ウィリアム。

こちらに居る敵を攻撃する際は、事前に一言通信を入れろ。援護感謝する」

 そう言って、ウィリアムは通信を終了した。



 アーマード隊長を狙撃したスナイパーは、ウィリアムと同じヘルヴァイパーズの傭兵であった。

 その名はレオニード・ヴォルコフ。年齢25歳、身長187cm、髪は金髪のベリーショート、目は真紅。

 今はギリースーツを着用している為、その顔はマスクの下に隠れているが、彼のルビーの様な真紅の瞳と、短く整った金髪、そして非常に整った凛々しいその顔は、モデル顔負けの美しさを持ち、また狙撃に関しては“凄腕”の一言である。


 元はユージリア海兵隊特殊部隊の狙撃兵で、アルティミールやヴェンタービアなどの、連合軍の兵士や将校、将軍などを狙撃により殺害し、終戦までに計300名以上を殺害した、ユージリアの英雄とも呼べるべき人物だ。


 現在はその狙撃の腕を買われ、ヘルヴァイパーズ所属の傭兵として活動しているが、自身が元ユージリア軍人である事に何の感情も抱いておらず、ただ淡々と傭兵稼業をするだけの“殺戮機械キルマシーン”となっている。



 ウィリアムが通信を終えると、狙撃に怯え隠れていた魔物の掃討を終えたイリアが、緊迫した表情で迫って来た。

「ウィリアム! こっちは片付いたよ!

そっちは!?」


 イリアがそう尋ねると、ウィリアムはアーマード隊長とその護衛の死体を指差して言った。

「ああ、奴らの指揮官含め一通り始末した。

――レオニードの奴がな」

「え? レオニードが?

なるほど。この惨劇はあいつの狙撃によるものか……」


 イリアが頭を狙撃銃でぶち抜かれた魔物を見ながら『恐ろしいスナイパーだ』などと皮肉めいた事を言っていると、5階の制圧を行っていたラインハルトから通信が来た。

「こちらデルタ3、ラインハルトだ。

先程5階の制圧が完了した。そちらの状況を報告しろ」


 通信に応答しようと、ウィリアムはもう一度無線機を取ろうとしたが、先にイリアが応答した為、彼は周囲の警戒にあたった。

「こちらデルタ2イリア。3階、4階共に制圧は完了。

私、ウィリアム共に無事だ。目立った外傷も無い。

残弾もまだある。道中襲われても対処は可能だ」


 それを聞いたラインハルトは、安堵したように溜息をついて言った。

「……了解した。それならこれにて制圧完了だな。

資料もウィリアムが回収済みだし、もうやるべきことも特段無いだろう。

施設ここを出てヘリコプター着陸地点LZに向かうとしよう」

「ラジャー。通信終わりアウト


 通信を終えたウィリアムとイリアは、ラインハルトと合流する為、3階の階段を下っていった……


 ◇ ◇ ◇


 ウィリアム、イリア、ラインハルトの三人は、施設を出て指定されたLZに向かった。


 市内には相変わらず銃声と爆発音が響き渡っており、殺伐としていたが、道中は特に敵と遭遇する事もなく、そのまま市街地を抜けた所にある平原へと到着した。



「道中は特に接敵も無かったな」

「ああ。弾を消費せずに済んだな」


 ラインハルトの呟きに反応したのは、いつの間にやら彼の背後に居た、黒いギリースーツを身に纏った狙撃手の男――レオニードだった。


「レオニード! お前も来たのか!」

「ああ。もうこの地に用は無いからな」


 そう言って、レオニードが三人の元へ歩み寄って来ると、ラインハルトがいきなり彼の肩に腕を回し、嬉しそうに言った。

「無事で何よりだレオニード。チャーリー班はお前一人だったから寂しかっただろう?」


 馴れ馴れしく言い寄ってきたラインハルトに対し、レオニードは酷く嫌そうに毒づいた。

「余計なお世話だラインハルト。チャーリー班を俺単独で編成したのは俺の意思だ。

それに肩を組もうとするのもよせ。誰かと仲良しこよしなど性に合わん」


 少しの愛想を見せる様子も無いレオニードに、ラインハルトは『やれやれ』と苦笑しながら、戦友の肩に乗せていた手で再び軽機関銃を握った。


 するとその直後、四人の元にヘリからの無線通信が入った。

「こちらヴァイパー02。間もなくLZに到着する!

帰還者はLZにて待機せよ!」



 西の方角から、一機の大柄なヘリコプターが、回転翼ローターブレードの風切り音を立てて接近して来た。

 機種は戦闘ヘリコプター、Mi-24Dハインドの輸出型であるMi-35で、機体には迷彩塗装が施されており、その胴体にはヘルヴァイパーズのエンブレムが描かれていた。


「こちらヴァイパー02、LZに到着した!」


 ヴァイパー02のハインドが降着装置ランディングギアを下ろしてウィリアム達の近くへと着陸。

 上下開閉式の扉を開け、パイロットが操縦席で『早く乗れ』と言わんばかりに手招きした。


 ウィリアム達は素早くヘリに乗り込み、ヘリ内の座席にそれぞれ腰を掛けた。


「上昇開始!」

 パイロットの合図と共にヘリは上昇し、帰還ルートの方向へと向かって行った……




 ヘリの機内で、イリアが操縦席のパイロットに話しかけた。

「到着予定時間より僅かに遅かったじゃないか。

珍しいね? いつも時間ピッタリで到着することで名高いアンタらが」

 

 イリアが悪戯にそう問うと、パイロットは誇らしげな顔をして答えた。

「悪いな。ちょっとばかしをしててな。

少し遅くなっちまったのさ」

「なるほどね……」



 そんな会話をしつつ、ウィリアム達を乗せたヘリは大きな風切り音を立てながら、基地へと帰還していった……

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