杖ゲット
どうとろうか?
どうせなら、魔法を使って、魔法の杖をとりたいな…。
私が今使えるのは、お母さんと同じ、水と花の系統魔法。+基礎魔法。
この世界に生まれて3年。私は、本を読みお母さんに魔法を習い、魔法の知識を身につけた。今、3年分の知識を生かすのだ!マリン!
あ、基礎魔法の結界魔法は?
たしか、杖を使わなくても使える唯一の魔法だとお母さんに習った!
でも、結界魔法はいわゆるバリアだからな。
はー、やっぱ詰んでるよ…。
「お母さん、杖貸すことって無理?」
杖がないとダメなら、借りちゃえ!精神だ。
「うーん。どうなのかしら?あんまり、はっきりルールが決まってないのよね」
「じゃ、いいよね!ねぇ、いいでしょー!」
ここが押しどころ!
「ううん…。分かった。もしルール違反だったら、秘密ね」
よしっ! お母さん大好き!
「はい」
「ありがとー」
お母さんの杖は使い込まれている。花の絵がほられていて、植物のツルがグルグルっと巻きついているデザインだ。
魔法の練習で、何度か使わせてもらっている。
どうしようか、でかいお花をだしてそれで階段にして枝をとる…。いいね。イメージが固まってきたぞ。
「フラーアルトニア」
といい、地面に杖を向ける。
すると、ニョキニョキと私が乗ってもいい丈夫で大きい花が生えてくる。
20センチぐらいのとこで、止めといてもう一つ、生やすか。
「フラーアルトニア」
今度は40センチぐらいで止めて…、よし。イメージ通りの花の階段が出来た!
この世界の魔法は、イメージと魔力の調節が大切。大体の人は、この杖をもらう3歳から、それを始めるのだか私は即、魔法学園に入学できるほど、マスターしていて神童なのだ。えっへん!
登るぞ!
20センチのとこで止めた花にまずは、登る。
よっこらせ。
うん。私が乗っても大丈夫だね。
次は、40センチ!
よいしょ。おし!
私の杖になる枝はすぐそこ!
光る枝に手を伸ばす。
がしっ!
折る。ふんっ!
とれたー!
階段を降り、杖をかざし階段を消す。
「とれたよ!お母さん」
「さすがね。マリン」
その枝を持ち、お店を出ようとするとお店の列のとこにいた店員さんに止められる。
「ちょっと、まって」
「はいっ?」
「ここ、お願い」
と店員さんが、別の人に説明するのを任せ、私達のほうにぐんぐんくる。
「ついてきてください」
どうしよー。やっぱり杖借りるのまずかった?
逮捕とか、されないよね。警察とかあるのか知らないけどさ。
ついてった先は、いわゆる店員さんの休憩室で、そこに座らされ、お茶が出された。
お母さんも混乱していて、大変なことになる予感!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます